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Q & Aよくあるご質問

よくあるご質問- Q&A -

お客様より多くいただくお問合せを分類してまとめております。
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水・油・薬液・洗浄液加熱工具に関するよくあるご質問
  • 水用ヒーターを油加熱に使いたい。

  • ワット密度が高い水用ヒーターを油中で使用すると、油の温度より200℃以上も高い温度になり、油の劣化・焼き付きなどが生じます。焼き付いたヒーター表面が腐食して、早期寿命になりますので、使用できません。

  • 水用ヒーターの表面温度は何℃ですか?

  • 大気圧では、水は約100℃で沸騰し、沸騰するとヒーターの熱は蒸発により奪われます。沸騰していない水中では、100℃より少し低く、沸騰すると100℃より少し高い温度(105℃以下)になります。

  • 水用ヒーターで海水を加熱したら、孔があきました。

  • ステンレスシースや銅シースの水用のヒーターを、海水中(塩水中)で使用すると、短時間で腐食してしまいます。海水を加熱する場合は、チタンシースのヒーターを使用してください。

  • ヒーターに孔があいたのは、修理できますか?

  • 修理はできません。腐食して孔があく場合、同じヒーターに交換しても同様な現象になることが考えられますので、使用条件に合ったヒーターを選定してください。

  • 切削油を油用ヒーターで加熱しても良いですか?

  • 切削油には、油性・水性があります。鉄シースの油用ヒーターを水性切削油に使用すると、短時間で腐食してしまいます。また、油性の切削油も腐食性が高い場合がありますので、ステンレスシースの油用ヒーターが適しています。

  • 200リットルの水を加熱したい。電源は100Vです。

  • 水は比熱が大きく、加熱するために大きな熱量が必要です。100Vで使用できる最大の1.5kWで加熱しても、放熱は考えずに1時間で6℃程度しか温度が上がらず、実用的ではありません。

  • 油用ヒーターを水加熱に使いたい。

  • SUS316L(ステンレス)シースのヒーターは、水加熱にも使用できます。油用ヒーターはワット密度が低いので、ヒーター表面に付着物が生じやすい場合に、付着を減少させることができます。鉄シースのヒーターは、短時間で腐食するので水には使用できません。

  • 水用ヒーターにフィンを付けて、効率を良くしたい。

  • ヒーターは供給電力が100%熱になるので、水用に限らず、フィンで効率が良くなる(発熱量が増える)ことはありません。気体加熱と違い、水加熱の場合はヒーターから水への熱伝達率が高く、ヒーター表面と水温の差がわずかなので、フィンの効果がなく、また、シースとフィンの接触部分で腐食が生じますので、不適当です。

  • 水を加熱するために必要なワット数を知りたい。

  • Q&Aキットの、■熱の計算 → ★水加熱の容量計算 を開いてください。「容器内の水を加熱するときの、放熱ロスを含む簡易計算」で簡単に計算できます。なお、容器のフタがなくて、浅い容器(容積のわりに液面が大きい)の場合は、立方体形状との液面面積の比率で、放熱ロスを大きくみてください。

  • 液位標示・水位標示とは何ですか?

  • ヒーターの、発熱部の位置を示しています。この標示まで液(水)中に入れないと、ヒーターが空気中で発熱して高温になり(空焼き状態)、火傷・火災の原因になります。ヒーターも故障します。

  • 温度ヒューズ付のヒーターが発熱しなくなりました。

  • ヒーターの発熱部が液中にない状態で通電すると(空焼き)、温度ヒューズが断線して使用できなくなりますので、絶対に空焼きしないように注意してください。他の部分の損傷がなければ、修理可能です。

  • 樹脂容器に直接ヒーターが触れる状態で水を加熱すると、どうなりますか?

  • 水中のヒーター表面は、水温が低い場合でも、沸点(100℃)より少し高い温度になります。そのため、空焼きによる危険(火災)を排除した使い方の場合でも、樹脂が劣化または軟化する危険があります。

  • 容器もヒーターもステンレスですが、ヒーターだけ腐食してしまいました。

  • 容器は液温と同じ温度ですが、ヒーターの発熱部は、それより高い温度になります。腐食速度は温度上昇により著しく増加しますので、容器が腐食していなくても、ヒーターが腐食する状態になります。また、ヒーター表面に付着物があると、更に腐食しやすくなります。

  • 塩素が少し入っているきれいな水なのに、短時間でヒーターに孔があいてしまいました。

  • ヒーター表面に形成される、耐食性のある皮膜は、塩素があると不安定になり均一ではなくなります。そうすると、部分的に電位差が生じることにより腐食し、短時間で孔あきが生じる場合があります。特に、滅菌目的で塩素を多く水に入れると、一見きれいな水でも腐食しますので、注意が必要です。

  • 水用ヒーターで、ステンレス(SUS316L)と銅の使い分けは、どのようにすれば良いですか?

  • 清浄な水の場合は、どちらも使用できますが、不純物がある場合、銅シースは腐食・変色します。食品関連などクリーンな用途に使用する場合は、シースから腐食による異物が発生しにくいステンレスが適しています。

  • ウォーター加熱ユニットを、風呂の追い焚きに使用したい

  • 本製品は、工業用の水ラインに設置するための製品です。風呂に使用できる技術基準には適合していませんので、使用しないでください。

  • ヒーターの寿命はどのくらいですか?

  • 液体用のヒーターは温度が低いので、発熱体が熱劣化して寿命に至るのではなく、腐食などの外部要因が寿命に大きく影響します。清浄な環境では長年使用できますが、環境により短寿命になります。また、付着物が多いと、ヒーターから液体への熱伝達が悪くなり、高温になって寿命が短くなる場合があります。

  • 超音波を使用している槽で使用したい。

  • 超音波により、ヒーター内部の発熱体が影響を受け、絶縁性能が低下する可能性があります。超音波振動子とヒーターの間に遮蔽板を設けるなどで、直接超音波が作用しないようにしてください。

  • 温泉を加熱したい。

  • チタンシースが多くの場合に適用できますが、泉質や使用方法を明確にしないと、ヒーターの仕様を決めることができません。循環式の場合は、汚れや塩素の影響も考慮する必要があります。

  • 流水を加熱するときの容量計算は?

  • 一方通行の場合は、単位時間に流れる液体量(kg)と上昇温度(℃)により、容器内の液体と同様に計算できます。循環の場合は、出入りする液体の量と温度からの容量は上と同じですが、循環途中の放熱を加える必要があります。

  • 空焼きしたような変色がないのに温度ヒューズが断線した。

  • 水用ヒーターを、始めから空気中で通電した場合は、断線までの間に赤熱して変色しますが、少しの時間だけ空焼きしたり、使用中に水が減って徐々に空焼きした、断電直後に空気中に出した、などの場合は、変色する温度にはなりませんが、温度ヒューズの動作温度に達してしまいます。

  • 温調器付なのに空焼きしても断電しなかった。

  • 温調器は液体の温度を検知し、ヒーターの温度は直接検知しません。空焼き状態のときは、一時的に断電しても、感熱部の最高温度を超えて温調器が壊れ、再通電する可能性が高いです。

  • 投込みヒーターのゴムモールド部を液中に入れても良いですか?

  • 防水構造になっていますが、液中ではゴムの劣化などにより、短時間で絶縁劣化する可能性がありますので、絶対に液中には入れないでください。

  • ゴムモールド部分から火花が出た。

  • ゴムモールド内では、ヒーターの端子と電線が接続されています。ゴムモールド・電線部分に力を加えたり、常時動かしたりすると、接続部で電線が損傷してスパークする場合があり、火災・感電の原因になります。

  • 電源電線から火花が出た。

  • 電源プラグを持たず電線を持ってコンセントから抜いたり、電線に力が加わることが多いと、電線が損傷して断線に至る過程でスパークし、火災・感電の原因になります。