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ヒーター内部の空気が徐々に減少するために、絶縁物の耐電圧が低下し、異極間でショートしているものとみられます。真空中で使用するためには、ヒーター端子部をハーメチック碍子で完全密封する方法、真空フランジを使用して、ヒーター端子部を大気中に出す方法があります。
高温で使用すると、ヒーターシースのステンレス(SUS304)表面の酸化皮膜が剥離し、黒い粉のように見えます。耐酸化性に優れるNCF800シースにすることで、酸化皮膜の剥離を抑えることができます。
可動部に使用すると、リード線と電線の接続部が切れやすくなります。端末部特殊仕様とすることで、ある程度改善されます。SL型、L型も使用状態により有効です。
ヒーターに、温度をコントロールする機能はありません。連続通電状態では、使用する金型からの放熱と、ヒーターの容量が同じになる温度で安定します。コントロールは、温度コントローラーを使用してください。
インチサイズには、発熱部表面容量密度(WD)が大きい機種があります。WDが大きい機種は、挿入する穴径とヒーター外径の差を極力小さくしないと(0.1mm以下)、ヒーターが過熱して寿命が短くなります。また、WDが大きいほど使用できる温度が低くなります。
熱電対入りのカートリッジヒーターを使用することで、1台でヒーターと温度センサーを兼ねることができます。ただし、使用条件により、測定温度と金型温度にズレを生じることがありますので、その場合は温調温度の補正などが必要になります。
温度、穴とヒーターのクリアランス、ヒーターのワット密度など、使用条件により変わりますので、ヒーター単体での明確な寿命時間というものはありません。カタログに記載の「金型材質別 金型温度-ヒーター最大容量密度の目安」を参考に、必要な寿命時間からヒーターを選定してください。
ヒーターのワット数は、±公差がありますので、全く同一の加熱条件でも、温度は同じになりません。高い温度精度が必要な場合は、それぞれを温度コントロールする必要があります。
1台のヒーター内で、部分的に発熱量を変えたもので対応できます。発熱量の設定は、金型の材質や使用条件によって決める必要があります。
付着した樹脂は、温度が上がると絶縁抵抗が低下し、ショート・漏電の原因になります。樹脂の付着が防げない場合は、端末部特殊仕様で充電部を保護する必要があります。
主に金型加熱の消耗品として使用されるヒーターで、使用による損傷などもありますので、デモ機は提供できません。規格品も1台から購入可能ですので、事前の試験使用をお願いします。
真空中では、ヒーターから被加熱物への熱伝達が悪くなります。ワット密度が高いと、ヒーターの温度が高くなりますので、早期断線します。高ワットが必要な場合は、溶接などでヒーターと被加熱物を一体化する必要があります。
端子部分の充電部とヒーターシース間で、放電する可能性があるため、高真空(0.1Pa 以下)でないと使用できません。100V以下の電圧なら、仕様により、低真空でも使用できる場合があります。
特に細い径のカートリッジヒーターでは、リード線がねじれて互いに接触しないように、取扱いに注意が必要です。接触するとスパークして断線し、電源側の機器にも影響が生じる場合があります。