種類の 記号 |
構成材料 | 規準熱起電力が 定義される 温度範囲 |
特徴 | |
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+脚 | -脚 | |||
B | ロジウム30%を含む白金ロジウム合金 | ロジウム6%を含む白金ロジウム合金 | 0℃ ~ 1820℃ | JISに規定された熱電対で最も使用温度が高い熱電対。 |
R | ロジウム13%を含む白金ロジウム合金 | 白金 | -50℃ ~ 1768.1℃ | 高温での不活性ガスおよび、酸化雰囲気での精密測定に適している。精度が良くバラツキや劣化が少ないため、標準熱電対として利用されている。 |
S | ロジウム10%を含む白金ロジウム合金 | 白金 | -50℃ ~ 1768.1℃ | |
N | ニッケル、クロムおよびシリコンを主とした合金 (ナイクロシル) |
ニッケルおよびシリコンを主とした合金 (ナイシル) |
-270℃ ~ 1300℃ | 低温から高温まで、広い範囲にわたって熱起電力が安定している。 |
K | ニッケルおよびクロムを主とした合金 (クロメル) |
ニッケルを主とした合金 (アルメル) |
-270℃ ~ 1372℃ | 温度と熱起電力との関係が直線的であり、工業用として最も多く使用されている。 |
E | ニッケルおよびクロムを主とした合金 (クロメル) |
銅およびニッケルを主とした合金 (コンスタンタン) |
-270℃ ~ 1000℃ | JISに定められた熱電対の中で最も高い熱起電力特性を有している。 |
J | 鉄 | 銅およびニッケルを主とした合金 (コンスタンタン) |
-210℃ ~ 1200℃ | E熱電対に次いで熱起電力特性高く、工業用として中温域で使用されている。 |
T | 銅 | 銅およびニッケルを主とした合金 (コンスタンタン) |
-270℃ ~ 400℃ | 電気抵抗が小さく、熱起電力が安定しており、低温での精密測定に広く利用されている。 |
C | レニウム5%を含むタングステン・レニウム合金 | レニウム26%を含むタングステン・レニウム合金 | 0℃ ~ 2315℃ | 還元雰囲気、不活性ガス、水素気体に適する。空気中で使用することができない。 |
名称 | 構成材料 | 使用温度 範囲 |
最高使用 温度 |
特徴 | |
---|---|---|---|---|---|
+脚 | -脚 | ||||
金鉄・クロメル (AF) |
ニッケルおよびクロムを主とした合金 (クロメル) |
鉄0.07%を含む金鉄合金 | -269℃ ~30℃ |
- | 極低温測定に最適な熱電対。 |
イリジウム・ロジウム | ロジウム50%を含むイリジウム・ロジウム合金 | イリジウム | 1100℃ ~2000℃ |
2100℃ | 真空・不活性ガス、およびやや酸化雰囲気に適する。イリジウムの蒸発による汚染がある。もろい。 |
ニッケル・モリブデン | モリブデン18%を含むニッケルモリブデン合金 | ニッケル | 0℃ ~1200℃ |
1250℃ | 還元雰囲気中で使用できる。 熱起電力が大きい。 |
プラチネル | パラジウム、白金および金を主とした合金 | 金およびパラジウムを主とした合金 | 0℃ ~1100℃ |
1300℃ | 耐摩耗性が高い。熱起電力はK熱電対とほぼ同じ。 |
Q&Aキットの、「熱電対の基本」には、更に詳しい説明があります。 -熱電対とは?- -熱電対の特長- -熱電対による温度計測- -温度補償- -補償導線- |