LABORATORY熱の実験室

元祖 [熱の実験室] 第1回 - 食品を中から焼く

  「熱の実験室」のコーナーでは、熱を利用した身近な実験を行なっていく予定です。  

  第1回(1997年8月)の実験

 食品を焼くとき、普通は外から加熱するのが常識だと思われています。中から加熱するのは、ホットドック用パンの、ソーセージを入れる穴に加熱棒を入れたり、大型の豚の丸焼きにヒートパイプを入れる、ということがあるようですが、暖める程度のものしかありません。
 そこで、実際に中から焼いたらどうなるのか、やってみることにしました。
 第1回が、このような特殊な実験になったのは、わけがあります。ずっと以前から、カートリッジヒーターを入れて、食品を中から焼くことができれば面 白いのではないか? という提案が社内であったのですが、今まで誰も試していなかったのです。実験に使う食品が社内にはころがっていない、というのが大きな理由の一つですので、私、担当Aが、盆休みに自宅でやってみました。

 ● 実験実施日:1997年8月14日

 ● 実験に使用した器具


 デジタルファインサーモ DG2
 AC100V


 カートリッジヒーター ウルトラV
 型番:HLH2705
 寸法:φ14x150 定格:200V700W
 (AC100Vで使用して 175W)

 デジタルファインサーモ DG2 の温度センサー(Kタイプ シース熱電対)を、カートリッジヒーター ウルトラV の表面に金属線でしばり付け、ヒーターの温度をコントロールしました。なお、使用したカートリッジヒーターは、定格200Vで使用した時は700Wですが、100Vで使用しているので、1/4の発熱量 の175Wになっています。

 ● 焼いたもの

 焼いて食べることができる食品は色々ありますが、今回選んだのは次の2つです。  

じゃがいも

リンゴ

品種:キタアカリ
 黄肉で、最近人気が上がっている品種のようです。
品種:津軽
 真夏に出まわっているリンゴは、とりあえず他に見当たりませんでした。
 本来、加熱するには、酸味の多い紅玉が適しているはずですが。

 ※ 注意

 今回の実験は、正常なヒーターの使用方法ではありません。このページをご覧の皆さん、決して同じようなことはしないでください。

じゃがいもの実験を見る

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