LABORATORY熱の実験室

HAKKO熱の実験コンテスト
■ 「第8回 八光熱の実験コンテスト」 実験レポート
連番 所属 (応募時点) 実験メンバー (チーム名)
実験タイトル
実験レポート(説明は実験企画時の内容)
所属50音順・敬称略
1 秋田大学 工学資源学部 機械工学科
秋田大学大学院 工学資源学研究科 機械工学専攻
遠藤 旬太、平澤 貴典
(足立研究室チーム)
寒冷地における水の相変化を利用した再生可能エネルギーの開発
01_実験レポート (816KB)
 水は冷却され、凝固点に達すると相変化を起こし凍結する。その際、体積が1割増加するという性質がある。水と空気を封入した密閉容器内で水を相変化させ氷に変化させると、空気を押し出すことができる。この押し出す空気を貯めることで、再生可能なエネルギーとして活用することを試みる。雪国における冬期の寒暖差による気温変化を利用して、繰り返し相変化を起こす工夫をする。
2 茨城大学 工学部 機械工学科
茨城大学大学院 理工学研究科 機械工学専攻 松村研究室
鈴木 敏修、冨田 翔、霜田 香純、
大原 俊弘
積乱雲の出来る仕組みを調べて作ってみよう!!
02_実験レポート (1.27MB)
 積乱雲内部で、どのような流れが起きているのかについて、実験的に検証された例は少ないと思われる。流体力学・熱力学的な観点から、積乱雲の形成と流れのパターンを可視化する装置を製作し、積乱雲の発生メカニズムを工学的な観点から実験的に解明することを目指す。特に、物理現象を実際に目で見ながら確認し、直感的に理解することの出来る、科学教材としても有用な実験装置を製作することを目的とする。
3 宇部工業高等専門学校
機械工学科
金本 知也、中村 祐太、吉岡 秀樹
身近にある植物が持つ熱エネルギーと燃料としての可能性追求
03_実験レポート (3.72MB)
 身近に豊富に存在しながらも、熱エネルギー源としてほとんど利用されていない、植物が持っている熱エネルギー源としての可能性を調べる。特にその弱点とされている「低エネルギー密度」を改善するために、熱処理(半炭化処理、ホットプレス)を試みる。これらの熱処理が植物由来燃料のエネルギー密度に与える影響を調べ、人々の日常生活の熱エネルギー源として使用可能であるかを検討する。
4 大島商船高等専門学校 商船学科
山口研究室
後河内 淳司、鴨瀬 拓海、北野 由崇、
桑田 晃弘、萩本 竜成、金森 一樹、
小嶋 祐資、福喜 彗悟
発酵熱で(LED を8 個)発光させる!?
04_実験レポート (1.35MB)
 竹林整備で、冬でも地面が温かいことから、このエネルギーを有効利用したいと考えた。発酵に関する研究や資料は、食品分野や発酵したガスを利用したものが多く、発酵熱自体を利用したものは大規模なものだけで、発酵熱に関するデータを定量的に評価されたものをあまり見受けない。できるだけ小規模で効率的な発酵熱の発生方法について、材料や装置の検証を行っていきたい。
5 神戸市立工業高等専門学校 専攻科
機械システム専攻
廣澤 謙弥
(神戸高専熱研動力研究チーム)
ローソクエレベータを作ろう!
05_実験レポート (2.46MB)
 熱から電気を発生させることできる熱電素子を用いて、ローソクの持つ化学的エネルギーを電気エネルギーに変換する。そこで得られた電気を使ってモーターを駆動し、エレベータの模型を製作する。周囲温度や熱源などの実験条件と、エレベータに積載可能な荷重の関係を調べる。このような熱と機械的仕事の関係から、目に見えない熱現象を理解させる教材を開発することが目標である。
6 筑波大学大学院 生命環境科学研究科
負荷適応分子生物学研究室
返町 洋祐
生き物と温度の関係を見てみよう!! ~ 酵母の代謝速度へ温度が及ぼす影響の可視化 ~
06_実験レポート (1.08MB)

 生物の代謝と温度の関係を簡便に可視化できる装置の製作を目的とする。パン作りに用いられる酵母を用い、アルコール発酵に伴って発生する二酸化炭素の定量によって代謝速度を評価する。酵母はグルコースを栄養源として、エタノールと二酸化炭素を生成するため、二酸化炭素の発生速度は代謝速度を直接反映している。代謝速度と温度との関係性を視覚的に示す本装置は、教育現場などでの活用も期待できる。
7 東京電機大学 未来科学部
ロボット・メカトロニクス学科
大塚 龍太郎、鈴木 元哉、若林 隼
人力で機能する200℃ホットプレートの製作 -災害時も美味しく焼肉を-
07_実験レポート (878KB)
 人力で、安定して200℃を維持できる A5 サイズのホットプレートを完成さることを目的とする。人力の熱源への変換は、自転車の発電機として用いられる 5W 前後のダイナモを複数組み合わせて使用し、この電力を電熱線により熱に変換する。200℃をキープするため、魔法瓶のような保温の仕組みとお湯タンクを熱源として利用する。お湯は容易に手に入るものとする。
8 名古屋大学 理学部
化学科
松本 健太郎、原 亮太、笈川 涼太、
三田 育実
ミトコンドリアの融合と分裂に対する熱ストレスの影響
08_実験レポート (1.70MB)
 ミトコンドリアが細胞外の熱環境に応じてその形態を変化させるのか、させないのか、もし変化する場合はどのような形状に変化するのかを明らかにする事が目的である。これまでミトコンドリアの形態が熱環境に応じて変化するかを調べた研究は報告されていない。本研究により熱環境に応じたミトコンドリア形態変化が観察されれば、今までに報告されていない全く新しいミトコンドリア形態制御機構の発見につながるかもしれない。
9 山形大学大学院 理工学研究科 機械システム工学専攻
山形大学 工学部 機械システム工学科 中西研究室
井出 光洋、二瓶 聡
水の沸騰音を静かにしよう
09_実験レポート (1.80MB)
 お湯を沸かしている間に大きな沸騰音が発生するのは、サブクール沸騰時に生じた気泡が消滅する時であるから、気泡を消滅させないもしくは気泡の発生を抑えることができれば、沸騰音が静かになると考えられる。消滅する前の微細な気泡を集め大きな気泡とすることで、消滅を防ぎ液面まで気泡が上昇するのではないか。水を撹拌させる方法と加える熱量を変化させる方法で、気泡の発生が起こりにくいのではないかと考える。
10 山梨大学大学院 医学工学総合教育部
機械システム工学専攻 武田研究室
羽鳥 寛史、松野 準也、渡邊 晃子、
大久保 樹、栗山 慎司、 田中 大輔、
中込 祐作
太陽熱利用マグネシウム燃料電池システムによる駆動実験
10_実験レポート (1.25MB)
 Mg 燃料電池はエネルギー密度が高く、現在主流となっているリチウムイオン電池の約 7倍の電力を取り出すことができる。一次電池の一種であるが、放電後の酸化Mg を太陽光エネルギーにより還元処理することで、電池として再利用可能である。太陽光を熱源とするソーラークッカーによりお湯を沸かし、お湯を注ぐと発電するMg 燃料電池を製作し,発電した電力を利用して、モーター駆動システムを構築する。