LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第54回 ホットプレートDEMOで電線を加熱してみよう
レッド・イエロー・ピンク・グリーン 4チームが担当
実験実施: 2021年8月、 実験担当: チームイエロー

1. はじめに

 普段我々が使用している電線は熱源に触れないようにしているが、事故などにより熱源へ接触してしまった場合を想定し、短時間加熱された時どうなるのか材質ごとに観察する。

2. 実験

2-1. 実験器具

  • ホットプレートDEMO(HPD1525) - プレート材質:アルミ(A5052)
  • プレート:120mm × 70mm × t3.0mm - 材質:アルミ(A5052)
    (※ ホットプレートへの焼け付き防止)

2-2. 試料

  • ゴム電線 - 1.25mm2 (CSM-クロロスルホン化ポリエチレンゴム) 耐熱温度:90℃
  • ビニル電線 - 1.25mm2 (PVC-ポリ塩化ビニル) 耐熱温度:60℃
  • ガラス編組電線 - 1.25mm2 (ガラス編組+シリコーンゴム)  耐熱温度:180℃
  • フッ素樹脂電線 - 1.25mm2 (FEP) 耐熱温度:200℃
    (※ 電線長さ60mm、芯線径1.25mm2に統一)

2-3. 実験方法

  • 試料を下記設定温度にDEMOにのせ加熱し、試料の変化を記録する。加熱の際、ホットプレートへの焦げ付きを防ぐため板厚3.0mmのアルミ板をホットプレート上へ設置する。加熱時間は20秒程度とする。
  • ホットプレートDEMO設定温度:50℃~400℃を50℃刻みに8段階で設定。
    (※ 実測の表面温度も記録)
実験時設置例


ゴム電線 - 加熱前 外観写真 + 拡大写真


ビニル電線 - 加熱前 外観写真 + 拡大写真


ガラス編組電線(ガラス編組+シリコーンゴム) - 加熱前 外観写真 + 拡大写真

フッ素樹脂電線 - 加熱前 外観写真 + 拡大写真

※ 注意事項
  • 本実験は、発生ガスに対する安全を考慮して実施しています。
  • 危険なガスが発生する恐れがありますので、真似をして実験を行わない様に、お願いします。