LABORATORY熱の実験室

 ● 飽和食塩水 1回目の続き

 1個目のたまごは食べてしまいましたが、もうひとつは、更に次の日にもう一度加熱しました。全体では、次のようになります。
加熱45分間冷蔵庫17時間加熱45分間冷蔵庫23時間加熱45分間冷蔵庫23時間洗った後24時間
 1個目で気になったのは、水様卵白部分だけ味が濃いことです。そこで、冷蔵庫から取り出したら、飽和食塩水から出してたまごを洗い、それを次の日まで冷蔵庫に保管してから食べてみることにしました。飽和食塩水から出した直後では、殻に接した部分の塩分が強いのが当然ですが、放置することで、たまご内部の塩分が均一になるだろう、という考えです。
 これは、白身をほぐして黄身を露出させた状態ですが、見た目は特に変わりません。食べてみると、これは食品というレベルになった感じです。1個目のような水様卵白だけ味が濃い、ということがなくなり、味がまろやかになりました。やはり、飽和食塩水から出してしばらく放置したことによる効果があるようです。

 ● 飽和食塩水 2回目

 ここまでやって、何度も加熱しても、それほど効果はないんじゃないか? と思いました。一度の加熱で温泉たまご状態にしてしまえば、後は時間と共にしみこむだろうと。
加熱45分間冷蔵庫68時間
 というシンプルな、作業も楽な方法でやって食べて見ましたが、味は十分にしみこんでいることがわかりました。そこで、これを24時間ほど保管して味をまろやかにしてから、ご飯にのせて食べました。
 これで「温泉塩たまご」が完成です。実際には、普通のお湯で温泉たまごにしてから、それを飽和食塩水に入れて冷やしておくだけでも作れると思います。加圧した容器に入れておけば、時間は短くできるはずです。

 ● まとめ

 目的の温泉塩たまごは、とりあえずできました。何度か作ってみて、塩味の濃さを調整して適正にすれば、十分に食品の一形態として通用すると思います。今回は普通の食塩を使いましたが、○○の塩、というようなのを使えば更に良いかもしれません。商品化すれば、今までにない(知らないだけかもしれないが...)たまごとして、売れるかもしれません。

・ネーミング
 「八光の温泉塩たまご」、「塩温泉たまご」、「味付き温泉たまご」...
・姉妹品:
 「温泉醤油たまご」、「だし味温泉たまご」、「カレー味温泉タマゴ」、「バニラ温泉タマゴ」...
・パッケージ
 「1個入り」、「2個入り」、「6個入り」... デザインは...

 などの商品化検討が進行中。 (かもしれません。)