● 接続-7 ヒーターA、Bに取り付けた熱電対を、直列に接続します。
2つの測温接点の合計温度に相当する熱起電力になっています。
● 接続-8 測温接点と基準接点の間は、+側用の熱電対素線でつなぎ、2つの測温接点の間を、-側用の熱電対素線でつなぎます。
Aの温度からBの温度を引いた温度に相当する熱起電力になっています。
● 接続-9 接続-8の熱電対素線を入れ替え、ヒーターAとBの順序も入れ替えています。
Aの温度からBの温度を引いた温度に相当する熱起電力になっています。温度が高いAは正方向、低いBが逆方向に接続されているのは、接続-8と同様です。温度の高い側(A)が逆になる接続にすると、熱起電力はマイナスになります。
● 接続-10 熱電対の中間に、対極の素線を入れています。その接続部は気温と同じです。
熱電対の中間に別の金属が入っていても、その両端の温度が同じなら、熱起電力に影響しません。
● 接続-11 熱電対の中間に、普通の導線を入れています。その接続部は気温と同じです。
接続-10と同様です。これは、熱電対の中間をコネクターでつないだりするときと同じです。その温度が均一なら熱起電力に影響ないことがわかります。
● 接続-12 接続-11の、基準接点側の接続部を、ヒーターBで加熱しています。
ヒーターBの温度から気温を引いた温度に相当する熱起電力がプラスされます。機器に取り付けた端子台で、このような状態になる場合があります。端子台の、機器内側と外側の温度差分が、プラスされることになります。
● 接続-13 逆に、測温接点側の接続部を、ヒーターBで加熱しています。
ヒーターBの温度から気温を引いた温度に相当する熱起電力がマイナスされます。
● まとめ いろいろな接続で、意外な結果というのはありませんでしたが、実際に実験してみたことで、接続方法からの推定が正しいかどうか? を確認することができました。
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