● 接続-1 普通の接続です。
ヒーター温度より、約5℃高い温度に相当する熱起電力になっていますが、ヒーターの温度はシリコーンラバーヒーター裏面に、起電力は表面に熱電対を取り付けているための、温度差のためと思われます。
● 接続-2 一般に、熱電対と計測器の間は、補償導線(熱電対とほぼ同等の熱起電力特性を有する導線)で接続しますが、補償導線使わずに普通の導線で接続すると、このようになります。
ヒーター温度より低い温度に相当する熱起電力になっています。普通の導線で接続すると、実質的な基準接点は、その接続部分になってしまいますので、測温接点温度から気温を引いた温度に相当する、熱起電力になります。
● 接続-3 熱電対の途中の温度を、低い温度の方のシリコーンラバーヒーターBで加熱します。
熱起電力に、熱電対の途中の温度は影響しなくて、測温接点と基準接点の温度だけで決まります。
● 接続-4 ヒーターA、Bに取り付けた熱電対を、並列に接続します。2対の熱電対の抵抗値はほぼ同じです。
2つの測温接点の平均温度に相当する熱起電力になっています。
● 接続-5 接続-4の、熱電対Aの抵抗値(長さ)を、熱電対Bの半分にしたものです。
2つの測温接点の平均より、15℃ほど高い温度に相当する熱起電力になっています。
● 接続-6 接続-5の反対です。
2つの測温接点の平均より、14℃ほど低い温度に相当する熱起電力になっています。接続-5の結果と合わせると、並列に接続する熱電対の抵抗値が違うと、抵抗値が小さい側の熱電対の影響が大きくなっていますが、抵抗値の比率分の影響度があるわけではないようです。
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