LABORATORY熱の実験室

 ● 太陽光線で加熱

 加熱する物体を吊るした冶具を、炎天下の屋外に、太陽の方を向けて置きました。時々風が強くなり、温度は上下しています。気温は約30℃でした。

 加熱実験中の最高温度は、次の通りです。

加熱する物体
最高温度 [℃]
温度が高い順
コメント
No.1:銅地肌
35.0
7
 光沢のある外観通り、太陽光線を反射してしまうようで、温度は一番低くなりました。
No.2:赤色
37.6
4
 放射熱の吸収のしかたが、遠赤外線ヒーターとは違うようで、No.7 の水色より高くなりました。
No.3:UVカット
36.1
6
 同じ化粧品のNo.6 と、見た目には同じように見えますし、遠赤外線ヒーターの加熱でもほとんど差がありませんでしたが、太陽光線では違いが出ました。
No.4:シルバー
39.0
2
 この色は太陽光線を反射しやすいように見えますが、遠赤外線ヒーターと同様に温度が上がりました。耐熱塗料はシリコーン系ですが、他の塗料のアクリル系より放射熱を吸収しやすいのかもしれません。
No.5:黒色
41.6
1
 炎天下の黒いクルマが熱くなるように、温度が一番高くなりました。
No.6:土入り
38.4
3
 遠赤外線ヒーターでは下から2番目でしたが、意外に温度が上がりました。
No.7:水色
37.4
5
 放射熱の吸収のしかたが、遠赤外線ヒーターとは違うようで、No.2 の赤色より低くなりました。