元祖 [熱の実験室] 第5回 - 遠赤外線と太陽光線で加熱「熱の実験室」のコーナーでは、熱を利用した身近な実験を行なっています。 第5回(1998年8月)の実験放射エネルギーを利用して物体を加熱する方法として、遠赤外線ヒーターによる加熱、天然の太陽光線による加熱が一般的です。ところが、この2つは電磁波の波長がかなり違います。また、加熱される物体の材質・色などによっても加熱効果 は異なるはずです。 今回は、この2つの熱源による加熱に、どのような違いがあるのか、実験してみました。 ● 実験に使用した器具 ■ 遠赤外線ヒーター ハイレックスヒーター(反射板付きタイプ) ![]() ■ 太陽 1998年8月下旬、午後3時頃の、(株)八光電機 所在地 (長野県千曲市) から見える太陽です。 ![]() ■ 熱電対 Kタイプ熱電対の素線(+:クロメル線、-:アルメル線)φ0.2 ■ データレコーダー 熱電対からの電圧をデジタル変換して、ノートパソコンに取り込むものを使用しました。 ● 加熱する物体 20mm角/厚さ2mmの銅板に、色々塗ったものを、被加熱物としました。
● 実験の方法 ![]() 加熱する銅板の裏側には、熱電対をフッ素樹脂粘着テープ(耐熱温度が高い粘着テープ)で固定し、上のように30mmピッチ(銅板間のすき間は10mm)で冶具から吊るしました。加熱面 が一定を方向に向くように、ガラス繊維の糸とフッ素樹脂粘着テープで固定しています。 これを、水平に同じ高さに固定した遠赤外線ヒーターと、太陽光線からの放射熱で加熱し、データレコーダーで温度測定しました。 |