![]() ● 停止状態での測定 - 測定の方法 エスハイには「燃費」モニターがあるので、走行状態やAC電源使用による燃費の差などは簡単に測定することができます。でも、ガソリンの消費量を直接表示するわけではないので、停止中のガソリン消費量はそのままではわかりません。そこで、次のようにして測定しました。
まず、「燃費」モニターとトリップメーターをリセットしてから、ある距離を走行し、停止後の燃費表示を記録しておきます。停止後にAC電源を使用開始してからの時間と燃費の低下を記録します。
20kmの距離を走行し、燃費が15.0km/Lだったとすると、ガソリンは20/15=1.333[L]消費したことになります。1500W使用して、10分後に燃費が13.0km/Lになった場合、この時点のガソリン消費量は20/13=1.538[L]で、差の1.538-1.333=0.205[L]分のガソリン代が電気料金です。100円/Lなら20.5円です。1500W、10分間の電力量は1.5×(10/60)=0.25[kW・h]ですので、電気料金単価は20.5/0.25=82.0[円/kW・h]ということになります。 ● 停止状態での測定 - 測定結果 750W、1500Wともに、同じコースの23.1kmを走行した後に計測をスタートしています。経過時間は、燃費の表示が変わった瞬間を記録しています。
● 750W使用時
● 1500W使用時
走行中の電気料金単価の一番高いときより、全て高くなっています。また、1500W使用時より、750W使用時の方が電気代単価が高くなっています。AC電源使用中のエスハイは、単純な発電機として止まっているのではなく、すぐに走り出せるようにハイブリッドシステムを動かしているはずです。そのために、電気使用量の大小にかかわらず発生する燃料消費があると思われます。これを、時間あたりで発生する基本料金と、電気使用量で発生する従量料金に分けてみました。
750W使用時の電気料金:114円/kW・h、1500W使用時の電気料金:84円/kW・h
A:基本料金[円/h] B:従量料金[円/kW・h] とすると (1000/1500)A+B=84 (1000/750)A+B=114 が成り立ちます。これを解くと次のようになります。 この従量料金の計算値Bは、走行中の1500W使用時の、全コースの電気料金単価とほぼ同じになりました。 |