![]() ● 走行状態での測定 - 測定結果 AC電源を使用しない状態での走行結果は、次の通りです。区間1は急な上りなので、アクセルの踏み込みが大きくなり、燃費が悪いのは当然です。区間2は急な下りになりますが、ゆるい下りの区間5より燃費が悪くなっています。曲がりくねっていて、カーブで速度を落とす必要があるので、強いブレーキングでは回生の割合が小さく、カーブの後はアクセルを踏んで加速する必要があるためと見られます。
AC電源の電気料金は、この燃費との比較で計算してあります。
● 750W使用時
● 1500W使用時
この結果をまとめたのが次の表です。
電気料金単価が一番低いのは、区間5の750Wで24.07円/kW・hですが、この区間の1500Wは高い方から2番目の74.86円/kW・hになっています。2番目に低いのは区間1の1500Wで、この区間は750Wの方も全コースより低くなっています。単価が一番高いのが区間3の1500Wで、この区間は750Wでも最高になっています。
この結果は、単純に下り坂なら回生ブレーキで電気が余るから電気料金が低くなり、逆に上り坂は高くなる、というような単純なものではありませんでした。エスハイのハイブリッドシステムが有効に働いていて、AC電源を使用しない状態でエンジンが必要最小限しか回っていないような区間では、余裕がないのでAC電源を使うとその分ガソリンを使って、電気料金が高くなるものと思われます。逆に、ハイブリッドシステムが燃費をそれほど向上させることができない区間では、エンジンは必要以上に回っている分があって余裕があるので、AC電源の電気料金は低くなると思われます。
区間5について見ると、ゆるい下り坂で回生ブレーキが数百ワット発電する余裕はあるために、750Wの電気料金が低くて、1500Wまで発電するには余分にエンジンを回す必要があって、電気料金が高くなっていると推測できます。もっと急な下り坂の直線路なら、1500Wでも回生ブレーキの発電でまかなえて電気料金が低くなるはずです。 |