実験実施10チームのうち、病気のためにレポート提出できなかった1チームを除く9チームと、前回(第2回)から継続進行の2チームの、計11チームの実験レポートを審査し、入賞3チームを決定しました。 | ||||||||||||||||
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敬称略 | ||||||||||||||||
レポート提出できなかった1チームについては、次回コンテストの審査対象とすることにしました。 |
2009年6月に実験実施チームが決定し、12月までの6ヵ月間に、実験の実施と、レポート作成が行なわれました。前回(第2回)から継続の2チームについては、ここに1年を加えた1年6ヵ月間になっています。 残念ながら、病気のためにレポート提出できなかった1チームを除く、計11チームのレポートについて、当社社内の審査委員が審査基準に基づいて審査し、入賞チームを決定しました。 |
審査した11チームの実験について |
本実験コンテストは3回目の審査になりましたが、実験の範囲も多様になり、読み応えがあるレポートがそろいました。11の実験が当サイトで公開されることで、熱と実験についての興味を、世の中に広めることができ感謝しています。 今回は、「自然現象を再現する実験」、という分野が明確になってきたように感じられました。前回(第2回)に続き、今回もその分野に該当する実験が1位と2位になりました。一般の人にもわかりやすく、興味を持ってもらいやすい、ということが言えると思います。ただし、評価項目の「関連性」で高得点を得るのは、なかなか難しいのではないかと思われます。 6ヵ月の期間があったわけですが、その間に完結できた実験と、そうでない実験が見受けられました。その中で、入賞実験については結果が出されています。完結することが必須ではありませんが、ペース配分が悪くて時間切れになってしまった、ということにはならないことを、次回以後について期待します。 |
入賞実験について |
1位: 蜃気楼で遊んでみよう 表現力・娯楽性・効果の3項目で1位、独自性で2位でした。 蜃気楼という自然現象を、人工的に作り出す過程が、発生メカニズムから始まり、わかりやすく説明されています。目標を設定して実験し、うまくいかなかったら、方法を変えて次の実験、という手順で、結果を出している点にも感心しました。 2位: 大自然への挑戦 ~巨大結晶に魅せられて~ 独自性で1位、表現力・娯楽性の2項目で2位、効果で3位でした。 予備実験で結晶を育成するのに適した条件を見出し、本実験で天然結晶の1000倍以上の速さで結晶を育成することができたことが、良く表現されています。結果として、室温(加熱しない)の方が適している結果になってしまいましたが、加熱した方が速そう、に対して意外でした。 3位: ジェットエンジン タービン冷却の実験 ―乱流促進リブにフィンとしての機能はあるのか― 表現力、関連性、効果の3項目で3位でした。 ジェットエンジン自体は、直接触れたりする機会があまりないものですが、実験内容は、当社での、エアーによる加熱・冷却とも直接関係あり、フィン効果より乱流効果がはるかに大きい、という興味深い結果でした。実験機材が当社製ではなかったのは、少し残念でしたが。 |
審査委員長 | 株式会社八光 代表取締役社長 坂原 良一 |
審査委員 | 株式会社八光 ・専務執行役員 営業本部長 ・宇都宮支店長 株式会社八光興発 ・業務部 課長 株式会社八光電機 ・第一開発部 課長 ・第三開発部 執行役員 部長 (八光熱の実験コンテスト事務局) ・第三開発部 部員 (熱の実験室新館メンバー) ・第三開発部 部員 ・第四開発部 執行役員 部長 ・第四開発部 係長 (熱の実験室新館メンバー) ・品質保証部 係長 |
評価項目 | 評価要素 | 配点 |
表現力 | 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか | 20 |
娯楽性 | 楽しめる実験か | 10 |
関連性 | 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか | 10 |
独自性 | 実験のテーマ・内容に独自性があるか | 10 |
効果 | 新しい知識が示されているか | 20 |