LABORATORY熱の実験室

HAKKO熱の実験コンテスト
■ 「第2回 八光熱の実験コンテスト」 審査結果
 実験実施10チームから、進行が遅れてたために、審査対象としない2チームを除いた、8チームの実験レポートを審査し、入賞3チームを以下のとおり決定しました。

所属 (応募時点) 実験代表者 実験タイトル
実験レポート
1位
(賞金 50万円)
茨城大学
 工学部 機械工学科
後藤 泰裕、中里 真吾 間欠泉を人工的に再現してみよう!
 03_実験レポート
2位
(賞金 20万円)
長野工業高等専門学校
 機械工学科
上條 将広、樋本 航 温風ヒーターの衝突面温度分布の測定
 01_実験レポート
3位
(賞金 10万円)
東京電機大学
 理工学研究科
 情報システム工学専攻
小島 慎護、大野 寛和、
吉田 康平、川崎 崇博
カプセルロボットを用いた熱駆動系の実験
 06_実験レポート
敬称略

 進行が遅れた2チームについては、継続進行して、次回コンテストの審査対象とすることにしました。
■ 講評
 応募された実験企画の中から、2008年6月に実験実施10チームを選考し、2008年12月までの6ヵ月間で、各チームに実験およびレポート作成をしてもらいました。進行が遅れた2チームを除く、8チームのレポートについて、当社社内の審査委員が審査基準に基づいて審査し、入賞3チームを決定しました。

応募企画について
 今回の応募企画は、第1回のときよりスケールの大きなものが多く、選考にもれた中にも、実施したら結果が期待できるのではないか、と思われる企画が見受けられました。

実験実施10チームの実験
 10チームの実験は、かなり高度な内容のものが多かったのですが、一般のひとにも理解できるように表現されており、世の中に、熱の面白さを伝えることができたことを感謝します。
 審査を集計した結果、1位と2位については、ある程度の得点差がありましたが、3位以降は僅差となりました。入賞しなかったチームも含め、全体のレベルが高かったと評価しています。
 10チーム中、2チームについては、進行が遅れて審査対象にできない、という残念な結果になりました。やろうとしたテーマが、想定した以上に大変で、6ヵ月の期間でまとめられなかった、ということになりますが、結果として、次回コンテストの実験実施レポートの提出期限までの、約1年半が実験期間になりましたので、結果を期待しています。

受賞実験について
1位: 間欠泉を人工的に再現してみよう!
 表現力、娯楽性、独自性、効果の各項目で1位、関連性2位でした。間欠泉の発生メカニズムから、再現実験の方法、実験結果をわかりやすく表現されており、動画でその勢いも良くわかりました。

2位: 温風ヒーターの衝突面温度分布の測定
 関連性1位、表現力2位、効果3位でした。当社製の熱風発生機が主役級の実験、ということで評価が上がった面もあるかもしれませんが、感温液晶シートにより温度測定する手順が、温度校正からていねいに表現されていました。

3位: カプセルロボットを用いた熱駆動系の実験
 表現力、娯楽性、独自性の各項目で3位でした。形状記憶合金を、ジュール熱で温度上昇させることにより動く、マイクロロボットの原理が良くわかりました。
■ 審査委員
審査委員長 株式会社八光 代表取締役会長  坂原 良一
審査副委員長 株式会社八光 代表取締役会長  坂井 永一
審査委員 株式会社八光
 ・専務執行役員 営業本部長
 ・常務執行役員 営業副本部長
株式会社八光電機
 ・第一技術部 課長
 ・第一技術部 部員 (熱の実験室新館メンバー)
 ・第二技術部 部長
 ・第二技術部 部員 (熱の実験室新館メンバー)
 ・第三技術部 執行役員 部長 (八光熱の実験コンテスト事務局)
 ・第三技術部 部員 (熱の実験室新館メンバー)
 ・第三技術部 部員
 ・第四技術部 執行役員 部長
 ・品質保証部 部員
■ 審査基準
評価項目 評価要素 配点
表現力 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか 20
娯楽性 楽しめる実験か 10
関連性 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか 10
独自性 実験のテーマ・内容に独自性があるか 10
効果 新しい知識が示されているか 20