LABORATORY熱の実験室

元祖 [熱の実験室] 第25回 - ムペンバ効果を確認

「熱の実験室」のコーナーでは、熱を利用した身近な実験を行なっています。  

  第25回(2008年8月)の実験

 最近まで知りませんでしたが、「ムペンバ効果」というのがあるそうです。これは、ある状況では、低温の水より高温の水の方が短い時間で凍結するというもので、テレビ番組で取り上げられて話題になりました。
 この効果が、実験で本当に確認することができるのか? やってみることにしました。

 ● 実験の方法

 水を入れる容器は、紙コップです。温度を測定するため、熱電対を底面と側面に、3ヵ所取付けました。水が凍結するときに、融解熱(334kJ/kg)を出しますので、温度を測定することで、凍結の開始・完了を知ることができます。
 水は純水を使用し、底から50mmの位置まで入れます(約130mL)。
 低温水、高温水を入れた2つのコップを、冷凍庫内に置いた発泡スチロール板の上に置きます。
 冷凍庫のふたを閉めて実験開始です。

 データロガーで、容器(水の入った紙コップ)の温度と庫内温度を記録します。