● 1回目の実験

 水を入れた紙コップは、直接冷凍庫内の発泡スチロール板の上に置きました。
 低温水:11℃、高温水:62℃
 実験全体の結果は、下のグラフの通りです。低温水の温度(低1~低3)は黒~青系色で、高温水の温度(高1~高3)は、赤系色で示しています。


 凍結開始のときの温度変化です。
 水は4℃(正確には3.98℃)で一番密度が大きくなります。水温が高いときは、冷えた水は下に沈みますが、4℃を境に、冷えた水は上に浮くことになります。そのため、底(低1, 高1)には4℃の水がたまり、先に上(低3, 高3)から凍結が始まります。凍結が始まると、温度低下が止まり、しばらく一定の温度を保ちます。
 凍結開始は、低温水:33分、高温水:76分 でした。


 凍結完了のときの温度変化です。
 凍結が終わると、温度低下が再開します。底(低1, 高1)が、最後まで凍結していないことがわかります。
 凍結完了は、低温水:320分、高温水:352分 でした。 


 凍結開始・完了ともに、低温水の方が早く、ムペンバ効果は確認されませんでした。
 氷の外観に、低温水・高温水の目立った違いはありませんでした。
 凍結による膨張で、紙コップの底面が丸く膨らみ、不安定な状態になっていました。凍結前は、紙コップの底は外気の影響を受けにくい状態で、膨らんだ後は影響を受けやすい状態になっていたようです。