LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第62回 ホットプレートDEMOで熱硬化性樹脂を加熱してみよう
レッド・イエロー・ピンク 3チームが担当
実験実施: 2024年10月、 実験担当: チームイエロー

1. はじめに

 ヒーターや温度センサには、接着や封止のためにエポキシ樹脂やシリコーン樹脂といった熱硬化性樹脂を使用しています。ヒーターやセンサーを設計する際には、樹脂の耐熱温度を考慮して封止/接着部分の使用温度を制限しています。
 これらの樹脂を加熱するとどのように変化するか観察しました。

2. 用意したもの

  • ホットプレートDEMO HPD3535(Fig.1)
  • 試験品
  • 5種類の樹脂を1mmのステンレス板に塗布し、あらかじめ硬化させておきます。
    ①シリコーンA(白色)
    ②シリコーンB(白色)
    ③エポキシA(透明)
    ④エポキシB(黒色)
    ⑤エポキシC(黒色)
fig.1 ホットプレートDEMO(HHP3535)

Fig.2 シリコーンA(白色)
Fig.3 シリコーンB(白色)
Fig.4 エポキシA(透明)
Fig.5 エポキシB(黒色)
Fig.6 エポキシC(黒色)

3. 実験方法

  樹脂を塗布したステンレス板をホットプレートの上に載せて加熱します。樹脂がホットプレートに接触すると焼き付いてしまう可能性があるので、ホットプレートとステンレス板の間に1.5mmのアルミ板を敷いてあります。(Fig.7)
  樹脂の温度をなるべく正確に記録するために、SUS板の温度を測定します。
 温度をFig.8のように段階的に上げていき、樹脂の変化を記録します。
 
Fig.7

*耐熱温度を超えた樹脂の加熱は有害ガスが発生する恐れがあります
Fig.8
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