LABORATORY熱の実験室

2-3. 実験結果

 下記手順でろう付けを行いました。
  1. ホットプレートを下記温度となるように加熱する。
    ホットプレート表面の中央エリア:630℃
    ホットプレート表面の外周エリア:540℃
  2. ホットプレートの中央エリアにアルミ板を乗せる。
  3. アルミ用ろう材をアルミ板に押し付け、ろうを溶かす。
  4. 溶けたろうに接合するアルミ材を接触させる。
  5. アルミ板を外周エリアにずらし、ろうが固まるまで冷却する。
  6. アルミ板をホットプレートから外し、完全に冷却する。
図3 アルミろう付け結果
(1) アルミ板とアルミワイヤのろう付け。
(2) アルミ板と垂直に立てたアルミ板のろう付け。
(3) アルミ板を重ねてろう付け。
 アルミ板、アルミワイヤの組み合わせで3パターン、アルミろう付けを行い、いずれもアルミに大きな変形、溶けによる損傷などなく接合することができました。

3. まとめ

 アルミのろう付けは温度管理が難しいとされていますが、ホットプレートを使用し適切に温度管理をすることで、接合をするアルミに大きな変形や損傷を与えずにろう付けをすることができました。実用とするには、高温に対応したホットプレートが必要で手軽にはできない、高温の熱板上での作業性など課題はありますが、熱板の使用用途の一つの可能性として参考にしていただければと思います。

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