温度測定したルートは、次の青い線です。スタート & ゴール地点から3つのトンネルを通り、折り返し地点で戻り、各トンネルを往復で2回測定しています。
Pi Zeroを使用したデータロガーで、1秒間隔で照度と温度を測定した結果が、次のグラフです。
th1: 照度、th2: 上側(1.3m)、th3: 下側(0.3m)

th1(照度)が、0近くまで低下している部分6か所が、トンネル内です。
左右端の「小松原トンネル」は、大きな温度上昇がありません。スタート & ゴール地点は川中島平の平地で気温が高く、トンネルの反対側は山間で気温が低いので、トンネル内の通風が多いのかもしれません。
その次の「犬戻トンネル」は、長さが「小松原トンネル」と大差ありませんが、8℃程度と、外より6℃ほど上がっています。中央の2か所、「笹平トンネル」は大きく温度上昇し、11℃以上まで上がっています。詳細は、
このグラフを見てください。
トンネル内・外共に、道路面に近い下側の方が、上側より温度が高くなっています。気温よりも、路面の温度の方が高いことがわかります。
一般道のトンネルは、車の排熱があり、換気のために送風していているので熱移動が大きく、自転車と歩行者しか通らないトンネルのような大きな温度差は期待できませんが、長いトンネルではかなりの温度差があることが確認できました。
今回は、データロガーを車内に置いているので問題ありませんが、自転車で測定するには、対策しなければならない点があります。
- サスペンションがないので、振動が大きい。
- 結露する可能性がある(久比岐自転車道内に霧がかかっていることがある)。
- 急に雨が降る可能性がある。
自転車に搭載できるデータロガーを作成したら、まずは、振動で大丈夫か確認するため、近所の道路で確認実験をした後、初夏には「久比岐自転車」で温度測定できるようにしたいと思います。