LABORATORY熱の実験室

元祖 [熱の実験室] 第18回 - ペットボトルとアルミボトルの比較

「熱の実験室」のコーナーでは、熱を利用した身近な実験を行なっています。  

  第18回(2005年7月)の実験

 自動販売機で飲み物を買うとき、どう選びますか? 中身は当然ですが、容器も大きな要素ですね。キャップ付の容器ではペットボトルが一般的ですが、アルミボトルもあります。

 ● ペットボトルは捨てるのが面倒

 便利なペットボトルですが、飲み終わった後、次の4つの部分に解体して、「PETボトルリサイクル」と「プラスチックごみ」に分けて捨てるのは、とても面倒です。
ペットボトル本体
 中をすすいで → PETボトルリサイクル
キャップ、リング、ラベル(シュリンクフィルム)
 → プラスチックごみ

 ● アルミボトルは熱が伝わりやすい

 アルミボトルを捨てるのは、ペットボトルよりはるかに簡単です。けれども気になることがあります。アルミボトルの特徴として、「熱を良く伝える」というのがあり、冷蔵庫で冷えるのが早いとPRされています。そのためか、自動販売機で買って、飲みかけを置いておくと、ペットボトルより早く温まってしまうような気がします。そこで、
ペットボトルとアルミボトルの温まり方は、どのくらい違うのか?
 実験で比較してみることにしました。

 ● 実験の方法

ボトル
 ほぼ同じ容量の、500mlペットボトルと、490mlアルミボトルを使用しました。

温度センサー
 熱電対(温度センサー)は、キャップに穴をあけて入れ、ボトルの下から50mmと100mmの位置に設置しました。


 両方のボトルの、口元の細い部分の下まで、いっぱいに冷たい水を入れました。
 室内に置いて、温度上昇を測定しました。なお、ボトルは、断熱材(発泡スチロール)の上に置いています。