LABORATORY熱の実験室

 

 ●73℃で加熱

 こんどは、適温と思われる68℃より5℃上げた73℃です。水からの加熱で、時間も同じ約45分です。取り出したたまごの外観は、やはり違いがわかりません。
 割ってみると、殻の内側に厚く白身が固まっていて、できそこないのゆでたまごという状態でした。
 食べた感じも同様ですが、できそこないのゆでたまごと違うのは、黄身がかなり硬く固まっていることです。やはりできそこないの温泉タマゴと言うべきでしょう。

 ● 実験結果について

 温泉たまごというと、なにか温泉の中に適当に入れておけばできそうな感じですが、実は温度管理にシビアな加工食品なのでした。黄身は約65℃で固まり、白身は約70℃で固まりますので、この中間の温度を保たないと、良好な温泉たまご状態にはなりません。
 もっとも、今回の実験の63℃、73℃のように、良好な範囲は外れていても、ゆでたまごとは逆の、白身が黄身よりやわらかい状態にはなっていますので、温泉タマゴの特徴は現れています。

 次回は、温泉たまごについて更に実験する予定です。