![]() ● 水温測定 No.4 川幅は大分広くなってきました。水量はそれほど多いようには感じませんでした。
● 水温測定 No.5 もう、日が暮れてしまって、写真が撮れる限界の暗さになってしましました。
ここまで来ると、河川敷の幅自体がかなり広いので、橋も長くて、しかも強風で大変でした。水量・流速ともに、No.4までとは全く違い、流れで熱電対が強く引っ張られて、切れないかと心配したほどです。
暗くなったので、ここで実験を終了することにしました。
● 水温測定のまとめ 5箇所の水温測定結果をまとめると、次のようになります。
気温と水温の関係は、季節・気候・時刻などで変わると思いますが、今回の測定では、常に水温は気温より2~3℃高くなっています。No.4までは、標高が下がって気温がだんだん高くなっていますが、水温も同様に上がっています。天気の良い午前中のように、気温が急速に上昇していれば、気温は水温より高くなるはずです。
大雑把には、水温は気温より変動しにくいはずなので、寒いときは水温の方が高く、暑いときは気温の方が高いのではないかと思います。 ● 実験の感想 千曲川は、埼玉県境に近いところが源流、ということは知っていましたが、源流からは10km程度下流とはいえ、普段見ている千曲川とは全く違う、上流の千曲川を見ることができました。
下流の方で千曲川を見ていると、何かその水自体が、上流から遠く流れてきた水、というように感じてしまいます。ところが、上流に行くと、その水量はごくわずかで、下流で見ている水にはppmの単位くらいでしか含まれていない、ということがわかりました。 特に上流では、千曲川の支流により水量が増大していく様子が良くわかります。支流とはいっても、千曲川が他より少し長いというだけです。中指の先端が千曲川の源流で、それより太い親指なども合流して腕の太さになるような感じです。湖などから流れ出す川以外は、他の川でも、わずかな水の流れからはじまって、それが他の多くの流れと合流して水量を増していき、しだいに川らしくなっていくのだと思います。 |