● 今回のテーマ(放射冷却の測定-ロード版) ちょうど1年前の2002年1月に、「熱の実験室」で「放射冷却の測定」を実施しました。放射冷却というのは、晴れた夜など、物体から赤外線としてエネルギーを放出するために、例えば、気温が0℃を上回っているのに、クルマのガラスやルーフには霜が降りている、というような現象です。
今回の実験は、「放射冷却の測定」のロード版とでもいうものです。エスハイに測定器具を積んで、できるだけ寒いところに行って測定したい、と思ったのですが、実施日に急に気温が上がってしまい、思うような実験ができませんでした。それで、「放射冷却の測定」としては役に立つような結果は得られていませんが、走行中のエスハイの外の温度測定、程度として、とりあえず実験結果を掲載することにしました。 ![]() ● 実験コースの選定 放射冷却を測定するには、晴れていないといけないし、そして寒いところはどこでしょうか? 気象台の情報を見ていると、野辺山が特に温度が低いようです。野辺山と、同じように標高が高くて寒い菅平、それと比較のために長野の3箇所について、2002/12/1~2003/1/16までの気温をグラフにすると、次のようになります。
![]() 野辺山には、国立天文台の45m電波望遠鏡(大パラボラアンテナ)もあるように、空気が澄んでいる・良く晴れている、という点でも最適です。
● 使用した器具
●データレコーダー いつも使っている、熱電対からの電圧をデジタル変換して、ノートパソコンに取り込むものではなく、パソコンがなくてもデータを本体に記録しておいて、後からパソコンに取り込むものを借りて使用しました。パソコンがじゃまにならないし、電池はノートパソコンよりはるかに長持ちするので便利です。
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