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熱の実験室 別館 |
エスハイ実験室 第8回
エスティマハイブリッド(エスハイ)を使った実験室
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● 今回のテーマ(沸点の測定-海と山編)
今回は、第6回の「温泉編」に続く「海と山編」で、海水と純水の沸点を測定します。海水は、塩分が多く含まれているので、純水より沸騰する温度が高くなるはずです。また、標高の高い山では、気圧が低いために、標高0mの海辺での測定より低い温度で沸騰するはずです。
■ 使用した機材
第6回の「温泉編」と全く同じ機材を使用しました。
- ● ホットプレートDEMO
- 理化学実験などに最適な、温度コントローラー付きのホットプレートです。
・型番:HHP2515
- ・定格:100V 800W ・設定温度範囲:0℃~400℃ ・プレート寸法:250×150
- ● 測温抵抗体
- 温度を測定するセンサーです。水の沸点のような、比較的低い温度を正確に測定するために、熱電対ではなく、Pt100Ω測温抵抗体を使用しました。なお、2本使用した測温抵抗体は、100℃付近で同じ温度を示すように校正してあります。
- ● データレコーダー
- 測温抵抗体が使用できる、打点式の記録計を使用しました。
- ● フラスコ
- 普通のガラス製です。
● 沸点を測定した水
(1) 純水
理化学用の純水装置により精製した水です。
(2) 海水
実験場所の海辺で採取した海水です。この海水自体の成分は不明ですが、一般に海水1kg中に含まれる固形物質は34g前後で、その成分の割合は次のとおりです。固形物質の濃度は海水採取場所によって異なっていて、沿岸付近では海に流入する河川の影響、表層では雨の影響もあります。
成分 |
成分割合 |
濃度34g/kgのときの成分量 |
塩化ナトリウム(NaCl) |
77.9% |
26.5g/kg |
塩化マグネシウム(MgCl2) |
9.6% |
3.26g/kg |
硫酸マグネシウム(MgSO4) |
6.1% |
2.07g/kg |
硫酸カルシウム(CaSO4) |
4.0% |
1.36g/kg |
塩化カリウム(KCl) |
2.1% |
0.71g/kg |
その他 |
0.3% |
0.10g/kg |
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