■ 「第3回 HAKKO熱の実験コンテスト」 審査結果
10チームの実験レポートを審査し、入賞チームを決定しました。
賞 |
所属 (応募時点) |
実験メンバー(敬称略) |
実験タイトル
実験レポート |
金賞
(賞金 30万円) |
茨城大学大学院 理工学研究科
量子線科学専攻
池田研究室 |
橋本 康孝、西峯 広智
佐々木 誠、青木 優太
日山 洋平、山本 悠眞 |
ヒートdeアート
~サーモグラフィーアートの作製~
01_実験レポート |
銀賞
(賞金 20万円) |
東京工業大学 情報理工学院
横田理央研究室 |
大友 広幸(#342 atsukan) |
計算パーツの熱に関する実験
06_実験レポート |
銅賞
(賞金 10万円) |
山梨大学大学院 医工農学総合教育学部
工学専攻機械工学コース |
石川 公章、須賀 豪太
座安 祐一郎、三瓶 大地 |
蒸発を利用した太陽光パネル冷却
10_実験レポート |
■ 講評
今回の実験は工夫が凝らされていて、おもしろく興味深い実験が多かったように思えます。
実験企画の段階で、「結果はどうなるのだろう?」と想像が膨らむような実験も多くみられました。そのためチーム選考からレポート提出までの定期的な実験の進捗報告も、毎回楽しみに見させていただいていました。
また審査の段階でも高得点の実験が数多くあり、改めてレベルの高かったコンテストだと感じました。
次回のコンテストも結果が待ち遠しくなるようなおもしろく興味深い実験を期待しています!!
入賞実験について
1位: ヒートdeアート ~サーモグラフィーアートの作製~
「独自性」「効果」が1位、「娯楽性」「関連性」は2位、「表現力」が3位でした。
この実験は、普段目には見えない熱というものを可視化し、身近に感じられるようにしただけでなく、それを利用して「アート」という誰もが楽しめるコンテンツにした着眼点や発想がとても素晴らしかったです。
また実験レポートも丁寧に書かれていて、全体的にとても評価の高い金賞に相応しい作品であったと思います。
今回はロゴのようなシンプルなデザインのものでしたが、もっと複雑な絵にも是非挑戦していただきたいです。
2位: 計算パーツの熱に関する実験
「娯楽性」が1位、「表現力」「効果」が2位、「独自性」が3位でした。
廃熱の再利用は近年様々な場所で見受けられますが、それを「熱燗づくり」に利用することにより、一気に娯楽性が増されたとてもユーモアあふれる実験でした。ただ廃熱を利用して熱燗をつくるだけでなく、熱燗の温度調整に発展したいった点も素晴らしかったです。
またレポートも書き方もとても個性的で、まるでコラムを読んでいるような楽しいレポートでした。
今回は熱燗でしたが、廃熱を利用したローストビーフにも是非挑戦していただきたいです。
3位: 蒸発を利用した太陽光パネル冷却
「表現力」が1位、「独自性」が2位、「効果」が3位でした。
この実験は、繊維の毛細管現象に着目し、太陽光パネルの徐熱に結び付けたアイデアの光る実験でした。繊維の選定の際に、市販の吸汗速乾性の優れた製品を使用した点もユニークでアイデアに富んでいたと思います。
またレポートも動画付きでよりわかりやすく、実験内容を理解することができるよう工夫が凝らされていました。
今回の実験の反省点を踏まえて、より未来の世界に役立つようなシステムを開発していただきたいです。
■ 審査委員
審査委員長 |
株式会社八光電機 代表取締役会長 坂原 良一 |
審査委員
(計 12名) |
株式会社八光電機
営業本部:
専務執行役員 本部長、大宮支店長、大阪支店 課長
生産本部:
上席執行役員 第一開発部長、第一開発部 次長、第一開発部 係長、第一開発部員(2名)
第二開発部 部長、TPM部 係長、CPTT部員
株式会社八光興発
業務部員 |
■ 審査基準
評価項目 |
評価要素 |
配点 |
表現力 |
科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか |
20 |
娯楽性 |
楽しめる実験か |
10 |
関連性 |
当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか |
10 |
独自性 |
実験のテーマ・内容に独自性があるか |
10 |
効果 |
新しい知識が示されているか |
20 |