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HOW TO USEHow to Use

How to Use 液体用ヒーターの事故例

 今回は、使い方とは逆の、いけない方の例です。
 普通なら何年も使用できるヒーターが、使用方法が適切でないと、あっという間に使えなくなることがあります。そのようなヒーターの画像を集めました。

 ■ 空焼き

 液体加熱用ヒーターの中でも、水加熱用のヒーターはワット密度(単位面積当りのワット数)が高く設定されていますので、空気中で通電すると700~900℃という高温になってしまいます。
 空焼きしたヒーターは、断線、寿命低下、シース腐食の原因になりますが、容器の状態により火災の原因にもなり、大変に危険です。
発熱部が高温で変色しています。
酸化皮膜が厚く、真っ黒になっています。
長時間空焼きが続いた状態のようです。

 ■ 付着物

 ワット密度が高い水加熱用ヒーターを油の加熱に使用したり、流動しにくい液体や沈殿物の中にヒーターが入ると、付着・堆積します。早期断線や腐食の原因になります。
水溶性の液体の白い付着物です。
油の黒い付着物です。
U字型3本のヒーターが、完全に付着物で一体化しています。

 ■ 腐食

 ヒーターシースを腐食させる液体に使用したと思われる状態です。なお、ヒーターシースは液体の温度より高くなりますので、容器として使用できる材質でも腐食する場合があります。
 水道水も塩素が入っており、地域により水質が違い、通常の水用ヒーターでは腐食で使用できない場合もあります。
全体的に茶色い錆が発生しています。
ところどころ、孔があいています。
通常は、腐食して孔があくと絶縁低下してわかりますが、そのままにしておくと、破壊します。