ヒーターを選ぶために
Question [疑問点]
シーズタイプのヒーター、どれを使えば良いか?
Answer [回答]
外側を金属シースで保護した、「シーズヒーター」、「カートリッジヒーター」、「サイカンヒーター」 には、それぞれ長所・短所がありますので、使用方法と比較して、選択してください。
シーズヒーター
長所
- 使用できる発熱線径の範囲が広く、コイル状なので、抵抗値を自由に設定できる。
- 絶縁性能(絶縁抵抗・絶縁耐力)が高いので、家庭用などでも使用できる。
- シース材質の種類が多い。
短所
- 両側端子タイプしか製作できない。
- 長さに制限がある(長い側・短い側)
カートリッジヒーター
長所
- 外径に対して、発熱線のコイル径が大きいので、発熱線からシースへの熱伝導が良く、高温で使用できる。
- 細い発熱線を、小ピッチで巻くことができるので、高い抵抗(低容量)のヒーターが製作可能。
- 外形を精密に加工することができる。
- 非発熱部寸法を、非常に小さくできる。
短所
- 発熱部を曲げることができない。
- 長いものが製作できない。
サイカンヒーター
長所
- 細く、狭いところにも複雑に曲げて取付けることができる。
- 長いヒーターが製作できる。
短所
- 発熱線が直線なので、長さを決めると、抵抗値は数種類に決まってしまう。
- 細いものは、絶縁耐力が低い。