How to Use 真空中での加熱
大気中の、酸化などの化学変化、不純物による汚染などを排除するために、真空中での加熱が必要な場合があります。ヒーター、温度センサーともに、真空中での使用に対応したものを使用する必要があります。
■ 必要な性能 |
絶縁物や発熱体は、酸化雰囲気以外では性能が低下しますので、真空にさらされない構造にする必要があります。
|
■ 真空対応のタイプ |
真空フランジタイプ
真空装置に取りつけるフランジ(シール面)を設けたタイプです。端子部は真空雰囲気の外に出します。
|
 |
ハーメチックタイプ
ヒーター端子部を、ハーメチック碍子で完全密封したタイプです。全体を真空中に入れて使用します。
|
 |
|
■真空用のヒーター/センサー
真空中で使用するための、製品形状例です。
カートリッジヒーター |
ハーメチックタイプ |
L型
|
|
標準形状(ストレート)
|
|
サイカンヒーター |
ハーメチックタイプ |
W型(段付)
W型(ストレート)
S型
|
シーズヒーター |
ハーメチックタイプ |
|
熱電対(温度センサー) |
ハーメチックタイプ |
|
真空用ヒーターとセンサーを使用した均熱ホットプレート |
ハーメチックタイプのカートリッジヒーターを使用 |
|
ハーメチックタイプのサイカンヒーターを使用 |
|
|
■試験設備
真空中で、確実に動作することを確認するためには、専用の試験設備が必要です。
 |
真空チャンバー
使用する真空雰囲気と同じ環境で、温度計測を行なうことができます。
測定可能最大寸法:1200 x 1500 x 300
温度:600℃ max(小さいものは1000℃ max) |
 |
ヘリウムリークディテクタ
気密が必要な製品の漏れ検査を行なうための計測器です。 |