LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第44回 ヒートカットで色々なものを切ってみよう
5ブロックの実験メンバーが交代で担当します
実験実施: 2018年5月、 実験担当: 第2ブロック

1. はじめに

 ヒートカットは、合成繊維の切断に利用されています。合成繊維は、ハサミなどで切り難く切断面からほつれてしまいます。しかし、ヒートカットの高温の刃で溶断することにより、スムーズな切断と同時に、切断面を溶かしほつれを防止することができます。
 今回ヒートカットで、材質や形状の違う、色々なものを切断してみようということで、実験を行いました。

2. 実験

2-1. 実験器具

〇 ヒートカット Bタイプ(ハンディータイプ)
 型番: CTS1020
特長
  • ヒーターに直接「刃」を取り付けているため、刃先温度を高くすることができ、高速切断が可能です。刃先は、約700℃まで加熱されます。

2-2. 切ったもの

名称 主材質
(1) クリアファイル ポリプロピレン
(2) スナック袋
(3) PPバンド
(4) Pボード
(5) プラダン
(6) 結束ベルト
(7) PEテープ ポリエチレン
(8) エアーキャップ
(9) クロステープ
(10) スパイラルチューブ
(11) ブルーシート
(12) ポリ袋
(13) 発泡シート
(14) 梱包袋
(15) クリーンウエス ポリエステル
(16) メッシュチューブ
名称 主材質
(17) 布 ポリエステル
(18) ペットボトル
(19) 配線ダクト 硬質塩化ビニル
(20) アクリル板 アクリル樹脂
(21) ゴムシート クロロプレン
(22) フッ素樹脂チューブ PTFE
(23) 食品包装用ラップ ポリ塩化ビニリデン
(24) 樹脂シート ウレタン
(25) シリコーン収縮チューブ ジメチルポリシロキサン
(26) アルミホイル アルミ
(27) キャブタイヤケーブル クロロプレン + 芯線
(28) コピー用紙
(29) サンドペーパー 綿布 + 研磨剤
(30) ハードボード 木材
(31) ロープ 綿
(32) 氷キューブ

2-3. 実験方法

  • 電源スイッチを入れ、刃先が赤熱するまで加熱します。
  • 定盤(鉄板)の上で、実験対象を切断しました。