熱の実験室-新館
第43回 ヒートローラー加熱試験
5ブロックの実験メンバーが交代で担当します
実験実施: 2017年9月、 実験担当: 第3ブロック
はじめに
八光電機では、様々の用途に応じて各種ヒーターをご用意しています。その中に、提案製品のヒートローラーがあります。ヒートローラーは、「回転するアイロン」です。ワークとの接触面積が一般的なアイロンより少ないので、力をかけやすいというメリットがあります。ローラーは、アルミ製のものと、アルミの表面をシリコーンゴムでライニングしたものがあります。
今回は、このヒートローラーでワークの上を転がすと、熱がどれくらい伝わるのか、実験しました。また、ワークの違いにより熱の伝わりがどう変わるのか確認するため、ワークは金属(アルミ)、非金属(シリコーンゴム)の薄いシートの2種類、用意しました。
実験
[用意したもの]
- ヒートローラー 100V 100W
- ローラー t3ゴムライニング付き 硬度30°
- Kタイプφ0.5熱電対 (2対)
- 表面温度センサー
- データーロガー
- 金属のワーク(アルミシート t0.5)
- 非金属のワーク(シリコーンゴムシート t0.75)
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ヒートローラー
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ローラー アルミ製 |

ローラー シリコーンゴムライニング |
[方法]

試験のセットアップ |
- ヒートローラーのダイヤル位置を5(出力を60%)にします。
- ワークの温度を測りながら、ワークの上を5cm/s のスピードで3分以上転がします。
- ワークとローラーの組み合わせを変えて、計4回試験しました。
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試験 |
ワーク |
ローラーの種類 |
1 |
アルミシート |
シリコーンゴムライニング |
2 |
アルミシート |
アルミ製 |
3 |
シリコーンゴムシート |
シリコーンゴムライニング |
4 |
シリコーンゴムシート |
アルミ製 |
表1:試験毎のワークとローラータイプの組み合わせ