熱の実験室-新館
          第41回 伝熱セメントを使ったプレート加熱実験
          5ブロックの実験メンバーが交代で担当します
         
       
      実験実施: 2017年2月、 実験担当: 第4ブロック
       はじめに
       シーズヒーターを使ってプレートを加熱すると、プレート表面の熱はどのように伝わっていくのでしょうか。また伝熱セメントを施して加熱した場合、どのような変化があるのでしょうか。温度分布を可視化できる装置を使って実験しました。
       実験
        [用意したもの]
      
        
          - ヒーター付きプレート 2個
 プレート(SUS304、150×250×t2.0)の裏側にU字バンドを溶接してヒーター(SUS321、φ12)を固定(図1)
 プレート表面は放射率を上げるため黒色塗装(図2)
- 伝熱セメント サーモンセメント T-3
 ヒーターとプレートの間にセメントを施工(図3)
- ハンディ温度計 安立計器 HA-200K(図4) 
          
- ハンディサーモグラフィFLUKE Ti400(図5)
        
 
      
        
          |  図1 プレート裏面
 |  図2 プレート表面
 |  図3 伝熱セメントを施工
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          |  図4 ハンディ温度計
 |  図5 ハンディサーモグラフィ
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        [方法]
       同じ抵抗値のヒーターを2個用意し、一方はそのまま、もう一方にはヒーターとプレートの間に伝熱セメントを塗って、通電を行いました。セメントの効果を見るため、塗るセメントの量は推奨されている量よりも少なめにし、ヒーターが半分露出する程度にしました。
       ワット密度を2~5W/cm2まで変化させ、ヒーターの温度の違いによって、プレートの温度分布がどのように変わるのか観察しました。通電中は、ハンディサーモグラフィで両者の温度分布の変化を撮影しました
      (図6~8) 。