LABORATORY熱の実験室

  実験その2

実験日時 2011年2月2日8:30~ 天候:晴れ 外気温:-3℃
実験車両 エスティマハイブリッド
ラバーヒーター  100V 70W 幅100mm×長さ1000mm×厚さ1.5mm
(容量密度 = 0.07W/cm2
 実験その1と同様に、エンジンはかけてデフロスターを切った状態で実験しました。。

(1)実験前の状態

(2)車内のコンセントから電源を取ります

(3)ヒーターを当てて溶けたら上にずらします

(4)1箇所に1分程当てると溶けます

(5) 11分30秒程で十分な視界が得られました

(6)フロントガラスの面積が広く球状なので縦にした方が比較的密着しやすそうです
 ADバンよりもフロントガラスの面積が大きく、また実験その1のときよりも外気温が低かったためか、全体を溶かし終わるのに11分30秒程かかりました。
 ここまで時間がかかってしまうと、体も冷え、つらい作業になってしまうため、実用的とは言えません。そこで、これまでの2つの実験結果をもとに、ヒーターの容量をアップさせた改良品を製作し実験を行いました。(実験車両は100V電源の取れるエスティマに絞り込みました。)

  実験その3

実験日時 2012年1月18日8:30~ 天候:晴れ 外気温:-5℃
実験車両 エスティマハイブリッド
ラバーヒーター  100V 350W 幅280mm×長さ900mm×厚さ1.5mm ×4枚
(容量密度 = 0.14W/cm2

(1)実験前の状態

(2)ヒーターをセットした状態

(3)車内からの様子

(4)通電開始から2分

(5)実験終了後

(6)ワイパーをかければ視界良好です
 通電開始から1分後、ヒーターと接触しているところから溶け始め、2分後(写真(4))にはほとんどの部分で霜が溶けています。フロントガラスからヒーターが浮いていた部分が、水の表面張力の影響で、時間とともに徐々に密着していき、最終的にムラなく全体の霜を溶かすことができたからではないかと思います。
 ラバーヒーターのサイズを大きくし、電力密度を2倍にアップさせたことで、実験時間はおよそ1/4になりました。ヒーターを4枚に分割したため準備と片付けの手間は多少ありますが、暖機運転しながら同時に霜を溶かすことができるので、実用性は高くなったのではないでしょうか