LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第12回 遠赤ゆで卵
新館は、4人の若手メンバーが交代で担当します
生卵をヒーターで加熱して、ゆで卵を作る。
実験実施: 2007年12月

 ● 使用するもの

  • スペースヒーター
  • 遠赤コーティング板
  • Kタイプ熱電対
  • 生卵 2個
ヒーター定格 単相200V 3200W
ヒーター径 300mm
遠赤プレート厚さ 1mm
加熱時間 15分間
ヒーター表面温度   350℃

 ● 実験方法

  • スペースヒーターを使用して生たまごを15分間加熱する。
  • ヒーター表面温度が350℃になるように温調する。
  • ヒーターの内側に遠赤プレートがある場合とない場合で、その違いを確かめる。

 ● 実験結果

◎ 遠赤プレートなしの場合
 加熱前のヒーター中心の温度:85℃前後
 加熱後の卵の表面状態:水滴が表面に付着
加熱後の卵の中身:白身がやや固まっており温泉卵の手前の状態
 
◎ 遠赤プレートありの場合
 加熱前のヒーター中心の温度:95℃前後
 加熱後の卵の表面状態:水滴が表面に付着、赤褐色の水滴もある
加熱後の卵の中身:白身が固まっており、ほぼゆで卵の完成状態

 加熱前の状態で、ヒーターの中央部分の温度に約10℃の差があった。
 実際に卵を加熱した結果、遠赤プレートを使用しなかった場合は、ゆで卵は出来なかったが、遠赤プレートを使用した場合はゆで卵が出来た。
 これは、卵の殻が赤外線を吸収しているためと考えられる。(元祖 熱の実験室第11回 参照)
 以上より、ヒーターを使用してゆで卵が作れることができ、また遠赤プレートを使用することで、さらに短時間で作れることが確認できた。
担当: 東海