LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第2回 遠赤外線ヒーターで食物を焼いてみよう!!
+シリコンラバーでポップコーンを作ろう!!
新館は、4人の若手メンバーが交代で担当します
 前回の実験では熱風でポップコーンを作ってみましたが、今回は違う道具(遠赤外線ヒーター)を用いてポップコーンを作ってみようというのがきっかけです。
実験実施日: 2004年8月26日

 1. 実験道具

ハイレックスヒーター
  ■型番: HIE1103  ■定格: 100V 300W

 2. 加熱する食品

(1) ポップコーン
(2) お米
(3) 食パン
(4) ウインナー
(5) ピーマン
(6) シソ

 3. 実験方法

 ステンレスプレート上に(1)~(6)までの食品を並べ、ヒーターからプレートまでの距離を230mm、100mm、65mmと変化させていった場合の焼き加減を比較しました。

 4. 実験結果

■230mm

■100mm

■65mm

 ヒーター自身の表面温度は400℃以上にはなってはいましたが、プレートの表面温度は徐々に上がっていき、食パンは始めのうちはプレート表面、ヒーター側面よりも低温だったのですが最後には1番温度が高くなり、まさしく遠赤効果と言えます。

 実験後、食品を調べてみると、ポップコーン、お米は触れると温かいが、実験前と同じく硬いままでした。ポップコーンは前回の実験時に200℃が適温だとわかっているので、遠赤外線ヒーターでは温度が低すぎ、ポップコーンは出来ませんでした。
 食パン、ウインナー、ピーマンはこんがりと焼け、食べられる状態でした。
 途中、高さ100mm時点でお餅を加えると、中からふっくらと膨れ、焦げ目は付きませんがお餅が出来上がりました。
 シソは加熱するにつれて縮れていき、終いには手で触ると粉々になり、ドライパセリならぬドライシソの出来上がりです。ドライパセリが出来たので、遠赤外線ヒーターをうまく使えば、もしかしたらドライフラワーが短時間で出来るかもしれません。

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