LABORATORY熱の実験室


 ● 実験方法

 温度測定の時と同じ設定温度でとうもろこしを加熱しました。
 熱風の当て方は右の写真の様に温度測定位置と同じ位置です。風量も同様に375 [リットル/分] で一定です。

 ● 実験結果

1. 設定温度100℃のとき

 ポップコーンはできませんでした。とうもろこしの外皮に焦げ目さえもつきませんでした。水分の沸点が100℃とはいえ設定温度100℃では外部への放熱で熱がとうもろこしの外皮を伝わり切らず、100℃まで達しなかったのだと思います。

2. 設定温度200℃の時

 ポップコーンができました。右の写真の様に200℃の時が一番ポップコーンらしくできたと思います。
 時間にして1分~2分程かかりましたが見事に弾けました。加熱を開始して、30秒ほどで外皮に焦げ目が付き始め、そこから1分ほどで弾けました。
 弾けるまでの時間が違うのは、とうもろこしの大きさ、水分の含有量の違いが原因かと思います。

3. 設定温度300℃、400℃、500℃、600℃の時


 とうもろこし丸焦げでした。かろうじて外皮を割って中身がのぞいてはいますが、これでは食べられません。外皮を割るにしても、焦げ目から煙が上がり始めて「やばい!」と思い、熱風を止めた後に中身が膨らみ始めて外皮を割る感じでした。
 おそらく温度が高いため、熱が中身に伝わる前に外皮を焦がしてしまった、といったところでしょうか。

 ● まとめ

 実験結果からもわかるように熱風でポップコーンはできそうです。ただこの方法だと1個ずつ作らねばいけないので非常に効率が悪いです。イメージとしては熱風で大量のとうもろこしを暴れさせて、まんべんなく熱風を当てることができればより多く、そしてより形の整ったポップコーンができるのではないかと思います。
 ポップコーンについては今後も研究を進めていこうと思います。
担当: 上野

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