LABORATORY熱の実験室

 ● 2回目の実験

 金属バケツではダメだが、木製容器だと、屋外に置いた水を入れた容器より、お湯を入れた容器の方が、早く凍結するらしい、という情報から、紙コップの側面。底面が外気の影響を受けにくいように、断熱してみることにしました。また、1回目の実験で、低温水と高温水の、凍結開始時間の差はどうにもならないように感じましたので、温度差を小さくしてみました。
 低温水:18℃、高温水:42℃
 梱包用の発泡樹脂シートを紙コップに巻き、もうひとつの紙コップに入れて固定しました。底も同じ発泡樹脂シートで断熱しています。

 実験全体の結果は、下のグラフの通りです。


 凍結開始のときの温度変化です。
 凍結開始は、低温水:56分、高温水:81分 でした。


 凍結完了のときの温度変化です。
 凍結完了は、低温水:419分、高温水:430分 でした。 


 2回目もムペンバ効果は確認されませんでした。凍結開始時間に25分差があったのが、凍結完了の差は11分と縮まりましたが、水の量や断熱状態、庫内温度などの誤差の範囲かと思います。