LABORATORY熱の実験室

 

 ● 温泉スタンドに行った

 今回、温泉の湯を入れに行ったのは、第7回のときに下見して掲載した、坂城町温泉スタンド(上平島温泉)です。
・使用料金:200リットルで100円、20リットルで10円
 200リットルタンクなので、100円入れて、赤いスタートのボタンを押したら、ホース先端から湯が出始めました。いかにも温泉、という匂いがして、いい感じです。タンクに入れている最中の湯の温度も、成分表と同じ45℃ありました。近所のひとなら、浴槽に入れて多少冷めても、そのまま入れる温度です。
 順調に、タンクに湯を入れていましたが、ローリータンクの200リットルの表示線を過ぎて、タンク上部の穴のフチに近付いても、湯は止まりません。あわてて、ホース先端のコックを閉じて湯を止めました。10分間コックを閉じたままだと、残りの湯は出ません、という表示がありました。温泉スタンドの機械の表示では、まだ10円分残っていましたので、80円でちょうど良かったのかもしれません。100円入れて200リットルなかったら、文句を言うひともいるでしょうから、多めには出るようです。
 あと5リットルも入りそうにないほどの満タンのタンクに、ゴムのフタをしましたが、ちょっと揺れてもフタにかかるような状態なので、フタが外れないか心配です。しかも、湯温測定用の熱電対を入れてありますので、フタは完全には閉まりません。エスハイのルームミラーで見えるので、ときどきチェックしながら走ることにします。
 ローリータンクからの、湯のピチャピチャという音を聞きながら、一度戸倉町の当社に戻ります。フタの回りは、やはり湯が飛び散って濡れています。フタが外れそうな感じはないし、フチ近くまで湯が入っていては、ゴムのフタの隙間から多少出るのはしかたないので、タオルを巻いておくことにしました。

 ● 温泉の配達

 配達と言っても、今回は自宅に運ぶだけのことです。途中の渋滞がひどくて、止まっている時間が長かったのですが、1.2kWのヒーターを使っていると、アイドリングがストップしません。エスハイの充電中のアイドリングでは、普通のクルマのアイドリングより高音の音があるので、少し気になります。
 エスハイに積んだローリータンクから、浴槽までの運搬は、20リットルポリタンク2個を交互に使いました。コックから出る湯の量は多くないので、ポリタンクの湯を浴槽に入れて戻って来ても、もう一つのポリタンクは1/4も湯が入っていません。いっぱいにしては重いので、2/3くらい入ったら運びます。時間はかかりますが、その分、大して苦労せずに運ぶことができました。
 最後は、ローリータンクの底に少し湯が残ってしまうので、コックの反対側の下に、ペットボトルを入れて高くして、ほぼ出し切って完了です。
 浴室が一階で、ポリタンクを運ぶ通路が歩きやすいので楽でしたが、二階以上だったら、この運搬方法ではキツそうです。後で聞いたところ、農家では灌水用のエンジン式のポンプ(畑に水を撒くポンプ)を持っているので、それを使っているのでは、ということでした。でも、一階でこのくらいの距離なら、ホースやポンプを出したり片付けたりするより、ポリタンク2個の方が手軽のように感じます。
 温泉スタンドで湯をローリータンクに入れてから、浴槽に入れるまでの温度変化は、次のグラフのようになりました。湯を入れているときと、出しているとき、湯がNo.1までないときは、No.1とNo.2の差が大きくなりますが、入れるときは速くても、出すときは大分時間がかかっていることがわかります。
 気温の変化が平坦になっている時間は、エスハイは停止しています。その後走り出すとき、44℃だった温度設定を47℃に上げています。