LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第59回 表面温度の測定
レッド・イエロー・ピンク 3チームが担当
実験実施: 2023年9月、 実験担当: チームイエロー オジサングループ

1. はじめに

今回の実験室は、チームイエローの、平均年齢50+X歳のオジサングループ3人が担当します。
イエローと言うと、カレーばかり食べている大食いの、秘密戦隊ゴレンジャーのメンバーであるキレンジャーが思い浮かびます。
リーダーのアカレンジャー、バリブルーン(飛行メカ)を操縦するアオレンジャー、はたまたミドレンジャー、唯一の女性モモレンジャーに比べ、カッチョ悪いなと。
秘密戦隊ゴレンジャーは2023年9月現在TV放映されているキングレンジャーまで延々と続く「戦隊もの」の記念すべき「元祖」です。

それは1本の電話から始まりました。

「保護管タイプ熱電対の先端を、表面に押し当てて温度測定してもいいですよね?」
と聞かれました。
「保護管タイプ熱電対やシース熱電対は『金属ブロックなどに開けた穴に差し込んでその金属ブロックの温度』とか、『空間に設置して気体の温度』とか、『液体に感熱部を入れて液温』を測定する用途に使用するものだから、物体に押し当てても、周りの空気の温度に影響されて正確な表面温度は測れないんじゃないの?」
と答えましたが、そんな使い方をしたことないので、どういう測定値になるか?試してみることにしました。
比較として、表面温度測定に適する熱電対でも同時に温度を測ってみることにしました。

2. 用意するもの

試験に使用した熱電対

実験に使用した機器

  • ホットプレートDEMO HPD3535(単相200V 2.4kW、プレートサイズ350mm×350㎜)(Fig.6)
  • 温度を測定する金属ブロック (Fig.7)
    熱電対を設置するために製作したブロックです。
    シース熱電対と保護管タイプ熱電対を差し込む穴と、丸端子取付タイプ熱電対を取り付けるM4タップの加工をしました。
    材質は鉄(SS400)でカニゼンメッキがしてあります。
  • データロガー GRAPHTEC midiLODER GL240 (Fig.8)
Fig.6 ホットプレートDEMO
Fig.7 金属ブロック
Fig.8 データーロガー
   
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