LABORATORY熱の実験室

熱の実験室-新館
第57回 投込みヒーターに潜む危険! ~噂のギブライトってなに?~
レッド・イエロー・ピンク・グリーン 4チームが担当
実験実施: 2022年12月、 実験担当: チームピンク

1. はじめに

 冬場に大活躍する投込みヒーター。電気を入れるだけで、冷たい水を簡単にお湯に変えてしまう優れもの。しかし、電源の切り忘れなどにより、ヒーターが空焼きとなり、火災となる可能性も・・・。
 そこで登場したのが、「GIVE SAFE ヒーター Lite」!!! 電源を入れて水に投入しておくだけで、簡単にお湯が作れる手軽さはそのままに、空焼き防止機能(温度ヒューズ)を搭載した新製品です。
 今まで温調器+温度ヒューズ付きの「GIVE SAFE ヒーター」は発売されていましたが、温調器が搭載されていない分、安価であり、デザインもコンパクトになりました!
 そんなGIVE SAFE ヒーター Liteも使い、今回は色んな種類の投込みヒーターで空焼き試験を行ってみました。果たしてどんな違いがでるのでしょうか?

2. 実験機材

  • 投込みヒーター
    (1) GIVE SAFE ヒーター Lite(温調器なし・温度ヒューズ付き) 1kW
    (2) 投込みヒーター(温調器なし・温度ヒューズなし) 1kW ※
    (3) バケツ用投込みヒーター(温調器付き・温度ヒューズなし) 1kW
(1) GIVE SAFE ヒーター Lite
(2) 投込みヒーター(温度ヒューズなし)※
(3) バケツ用投込みヒーター

※: GIVE SAFE ヒーター Liteの温度ヒューズ部を短絡させ、温度ヒューズなしの投込みヒーターの代替品としました。
  • 樹脂バケツ
    今回はより火災が起きやすい樹脂バケツを使用しました。
    バケツの材質による危険性の違いは、熱の実験室バックナンバーをご覧ください。
     第17回 バケツ用ヒーター(投込みヒーター)と火災
  • 木板
    フローリングを模して、バケツの下には木板を置いてみました。
  • Kタイプ熱電対
  • データロガー

3. 実験開始!

 GIVE SAFE ヒーター Liteは水位線の少し下、バケツ用投込みヒーターは、温調器の感熱部が少し浸かる程度まで水を入れてスタート!

左から、(3) バケツ用投込みヒーター・(2) 投込みヒーター(温度ヒューズなし)・(1) GIVE SAFE ヒーター Lite
 最初に変化があったのが、(1)GIVE SAFE ヒーター Lite(温調器なし・温度ヒューズ付き)。保護管より水位が少し下がったところで温度ヒューズが反応し、断電しました。さすがギブライトです。
  発熱部がほぼ水の中にある状態で断電したため、ヒーター表面の温度が上昇することなく、安全に断電しました。
 使用後のバケツ・木板は、焦げたり溶けたりすることもなく、綺麗な状態のままでした。
GIVE SAFE ヒーター Lite 断電直後

  • 1
  • 2