熱の実験室-新館
第6回 宙に浮くピンポン球
新館は、4人の若手メンバーが交代で担当します

 ● 超常現象??

  この映像は、熱風発生機のデモンストレーション用として、展示会に出展した装置です。この装置は、新製品の高風圧熱風発生機に、スリットノズルを接続してあります。この細いノズルから、空気が吹き上げています。(熱風ではありません)
 ノズルを傾けてもこのくらいの角度であれば球は落ちません。

 球が落下しないのが面白くて不思議だったため、なぜ落ちないか調べてみることにしました。(お気づきの方も居られると思いますが、今回の実験は「熱」はまったく関係がありません。)

実験実施: 2005年7月

 ● ピンポン球が浮く理由

 ピンポン球は軽いといっても重さはありますので、重力の影響を受けます。また、下から空気が流れているとき、流れはピンポン球にせき止められることによって上向きの力を受けます。「浮いて止まっている」という現象は、重力と浮力の大きさがつりあっているということです。
 しかし、これだけではピンポン球が落ちない理由にはなりません。球の大きさに対して十分に広範囲に下から風が流れているときは良いのですが、今回の装置のような細いノズルから流れている場合には、転がり落ちてしまうはずです。また、斜めにしても浮いている理由も説明できません。
 では、なぜ球は落下しないのでしょうか?

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