● 接続確認

 まずは、比較的きれいな場所で使用されていたと思われるLANケーブル(3m、前ページ写真のもの)を接続し、パソコンからSSHで接続してテスト用のプログラムを動かしてみました。1回目は、正常な値が得られない熱電対がありました。元々予想されていたことですが、熱起電力は非常に小さく、端子と測温接点が同温度ならゼロなので、コネクターの接触状態が悪いと測定できません。LANケーブルもコネクターも、使わずに放置してあったもので状態は良くありません。

 LANケーブルをコネクターに挿し直すと、今度は正常な値が得られました。
  • get_room_temp.py
     サーミスタの抵抗値から、サーミスタの温度(℃)を算出。
  • get_volt.py
     3つの熱電対の熱起電力(μV)を、カンマ区切りで表示。
  • get_k.php
     サーミスタの温度と、3つのKタイプ熱電対の熱起電力から、測温接点の温度(℃)を算出し、カンマ区切りで表示。これを0.2秒間隔で10回繰り返す。
 LANケーブルの抵抗値は、約0.3Ωなので、往復では0.6Ωになります。使用したサーミスタは、25℃のとき2.186kΩで、0.1℃温度低下すると、8.4Ω抵抗増加します。そのため、0.3Ωの増加は影響ない範囲といえます。
 次に、見るからに汚らしい、机の下などで使用されていたと思われるLANケーブル(8m)を接続してみました。端子ピンの光沢もなくなっていて、当然1回目はダメでしたが、3回ほど挿し直すと正常になり、1度正常になったものは再度の接続でもOKになるようです。他にも何本かのLANケーブルを試してみたことろ、爪が破損していて、コネクターにカチッと止まらないのはダメなようです。

● 温度測定

 上で接続確認した、汚い方のLANケーブル(8m)を使用し、別のコントローラーでON/OFF温度制御した、シリコンラバーヒーターの温度を測定してみました。記録には、低温調理用に作成したスマートフォン用ソフト「COOK」を熱電対入力用に改造し、「COOK_tc」として使用しています。COOK_tcの温度コントロールは使わないので、室温以下の20℃に設定し、Duty(出力比)は常に0%です。
 温度記録周期は1秒で、th5とth6がヒーターの温度、th7は室温です。
 ノイズなど見られず、特に問題なく温度測定できることが、確認できました。

● まとめ

 Raspberry Piを使用した熱電対の温度測定で、LANケーブルを使用することが、一応は可能だということが確認できました。微小電圧なので推奨はできませんが、長い熱電対と格闘することなく、楽な配線が可能です。

  • 1
  • 2