● No.3 栂池高原

 大町付近は、平地では雪がないし、高い雪の壁を見つけるのは難しそうなので、北に向かうことにしました。白馬村に入ると、雨も小降りになったし、国道のわきでも雪が見えはじめました。結局、白馬村も通り過ぎて、小谷村の栂池高原まで行きました。
 全体が霧の中というわけではありませんが、ちょうど雲の中に入ってしまって、20~30mくらい先までしか見えません。雪の壁は、右下写真の赤い高さ表示の一番上が2mですので、高いところでは2.5mを超えています。

 ここの雪の壁は、No.2とは反対にやわらかくて、熱電対を挿す手ごたえもほとんどありません。そのためか、挿した直後から温度は安定しています。途中で別の場所に挿すときは、わざと勢い良くやったところ、挿した後の温度低下が確認されました。
 見た目は寒々しいですが、雪の壁の一番下は、シャーベット状になっていて、雪解けによる水の量も多いようでした。

 ● 実験結果について

 氷と水が適度に混ざっていれば0℃になるはずですが、春の、雪の壁の内部は2~3℃で、それより高いことがわかりました。たぶん、このひとかたまりを容器に入れて良く混ぜれば、ほぼ0℃になるのだと思いますが、雪の壁は、それより高い温度で安定できるようです。よく、かまくらの中は暖かいと言いますが、0℃を境に融けてしまう、というものではなく、中の温度が高くなっても、固めた雪は形を保っていることができる、ということがわかりました。