LABORATORY熱の実験室

HAKKO熱の実験コンテスト
■ 「第1回 HAKKO熱の実験コンテスト」 審査結果
 10チームの実験レポートを審査し、入賞チームを決定しました。
所属 (応募時点) 実験メンバー(敬称略) 実験タイトル
実験レポート
金賞
(賞金 30万円)
山梨大学大学院
 医工農学総合教育学部
 工学専攻機械工学コース 武田研究室
丸茂 勇貴、藤上 健太、渡邉 征弥、
志賀 倫哉
地中熱ヒートポンプで温水をつくろう!
 09_実験レポート
銀賞
(賞金 20万円)
東京電機大学大学院
 未来科学研究未来科
 ロボット・メカトロニクス学専攻
森田 和希、村木 一平、鈴木 元哉、
木村 佳史郎、野口 裕司
熱で動くミミズ型ロボットを作ろう!
 04_実験レポート
銅賞
(賞金 10万円)
山梨大学 工学部 応用化学科
(山梨大学クリスタル科学研究センター)
白勢 裕登、志村 智一、古山 貴也、
松下 大希、柴田 昌典、清水 陽向、
宮沢 健史、八板 光輝
隠し味『電解質』~美味しい電気パンを作ろう~
 10_実験レポート
■ 講評
 第10回まで開催した「八光熱の実験コンテスト」を見直して、「HAKKO熱の実験コンテスト」として再スタートした第1回です。見直した項目に中に、実験費用の支給時期を実験期間の前後から選択できるようにし、期間後を選択した場合は途中棄権できる、というものがありますが、今回は、参加した10チームすべての実験レポートが揃いました。
 実験費用の増額が関係しているのかはわかりませんが、器材・人力など多く使ったと思われる、力作が多かったと感じました。賞については、見直しの中で、3チームに固定しないことにしましたが、今回は、金賞・銀賞・銅賞各1チームの、3チームを選出しました。
入賞実験について
1位: 地中熱ヒートポンプで温水をつくろう!
 「効果」が1位、「関連性が」2位、「表現力」が3位でした。
 地中に熱交換器を埋め込み、エアコンを利用した給湯用ヒートポンプを作るという、非常に規模が大きな実験です。気温が低い、大気熱より地中熱が有効になる時期に測定されています。成績係数(取得熱量 / 消費電力)を見ると、途中から1を下回っていて、平均1.2程度になっていますが、実用レベルに達するには改良が必要だが、この構成ではこのくらいになるという、納得できる結果が得られていると思いました。
2位: 熱で動くミミズ型ロボットを作ろう!
 「効果」が2位、「娯楽性」が3位でした。
 釣糸人工筋肉は前回コンテストにも登場していますが、今回は、わずかな電力から動力を得ていて、効果という点からも評価できます。動画での動く様子も興味深く、Arduinoを使っての制御も含め、真似てやってみたくなる、電気・機械両方の要素があるおもちゃとしても、面白いものになりそうと思いました。
3位: 隠し味『電解質』~美味しい電気パンを作ろう~
 「娯楽性」が1位、「関連性」と「独自性」が3位でした。
 電気パンを作ってみる、という点ではわかりやすく、味のコメントもあるので、楽しめる実験になっています。温度、電流、pHを測定しているので、入れた物質の影響がよくわかりました。塩化マグネシウムの濃度と測定値の相関など、全体の比較ができる記載があれば、更にわかりやすかったと思います。
■ 審査委員
審査委員長 株式会社八光電機 代表取締役会長 坂原 良一
審査委員
(計 11名)
株式会社八光電機
 営業本部:
専務執行役員 本部長、大宮支店長、大阪支店 主任
 生産本部:
上席執行役員 第一開発部長、第一開発部 次長、TPM部 主任、TPM部員、CPTT部員(2名)
株式会社八光興発
業務部 次長
■ 審査基準
評価項目 評価要素 配点
表現力 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか 20
娯楽性 楽しめる実験か 10
関連性 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか 10
独自性 実験のテーマ・内容に独自性があるか 10
効果 新しい知識が示されているか 20