LABORATORY熱の実験室

HAKKO熱の実験コンテスト
■ 「第10回 八光熱の実験コンテスト」 審査結果
 実験実施13チーム(内1チームは、第9回から継続進行)の実験レポートを審査し、入賞チームを決定しました。
所属 (応募時点) 実験メンバー(敬称略) 実験タイトル
実験レポート
1位
(賞金 50万円)
大島商船高等専門学校 商船学科
 山口研究室
上遠野 巧、牧野 綜太 熱で海岸をきれいにするプロジェクト
 03_実験レポート
2位
(賞金 20万円)
山梨大学大学院
 医学工学総合教育部 工学専攻
 鳥山研究室
小林 拓矢、NDUMA JOHN NGANGA
浅野 佳祐、鈴木 満春、日高 拓哉
ロケットストーブを利用して車を走らせよう!
 21_実験レポート
3位
(賞金 10万円)
山梨大学大学院
 医学工学総合教育部 工学専攻
 武田研究室
人見 一輝、小塚 達也、田中 裕大
土屋 公俊、村田 祐一、村松 範彦
フルイダインで船を作ろう!
 12_実験レポート
特別賞
(賞金 5万円)
東京電機大学 未来科学部
 ロボット・メカトロニクス学科
 釜道研究室
鈴木 元哉、木村 佳史郎、野口 裕司
(プロジェクト釜)
釣り糸人工筋肉を用いた発電システムの構築
 06_実験レポート
特別賞
(賞金 5万円)
東京電機大学 未来科学部
 ロボット・メカトロニクス学科
 岩瀬・畠山研究室
高際 修平
(A班)
蒸気の力でチョコレートフォンデュ!
 08_実験レポート
■ 講評
 第10回記念コンテストの今回は、実験チーム数を12に増やし、第9回から継続参加の1チームを加えた、13チームの実験を審査しました。賞については、第10回記念特別賞を2チームに授与し、全5チームを入賞としました。
 太陽、水、廃棄物、放射線、自動車、食品、化学反応... と、13の実験に関係する語句を挙げていっても、特定の分野に偏らず、多様な実験が揃いました。
 今回の進行では、次回に継続は不可で、必ず期限内に実験レポートを提出する(未完の場合は、後日追加レポート)、というルールにしましたが、中途半端に終わってしまっているような印象の実験は少なく、しっかりできた実験が多かったと感じます。
入賞実験について
1位:熱で海岸をきれいにするプロジェクト
 「表現力」「関連性」「独自性」「効果」の4項目が1位でした。
 漂流ゴミの発泡スチロールを減容化するための、鍋での基礎実験から、ペール缶を使った試作機、減容化装置という過程が、理路整然と説明されています。誰が読んでも理解できるレポートになっていて、私も清掃活動に参加してみたい、という思いを引き出させるのではないでしょうか。
2位:ロケットストーブを利用して車を走らせよう!
 「表現力」「娯楽性」「効果」の3項目が2位でした。
 前回から継続参加のチームです。有利な1年長い期間がありましたが、人が乗ることができる4輪車という、大掛かりな実験になっています。動画では、ロケットストーブの扱いが良くわかります。最終的にエネルギーの取り出しがペルチェになり、その出力が小さいため、充電式になったのは残念でした。
3位:フルイダインで船を作ろう!
 「関連性」が2位、「独自性」と「効果」が3位でした。
 なじみのない、フルイダインというものが、何となくわかるようになります。動画を先に見た方が良いかもしれません。熱から運動エネルギーを得る効率は良くありませんが、船を動かすことができました。ガスバーナー以外の加熱手段で、全て×ではない比較対象があったら、レポートが読みやすかったと思います。
特別賞:釣り糸人工筋肉を用いた発電システムの構築
 「表現力」が3位、「独自性」が2位でした。
 人工筋というものの説明から、作り方・特性など、動画も含めてわかりやすく説明されていて、これだけで、人工筋について一通りの知識を得ることができます。
特別賞:蒸気の力でチョコレートフォンデュ!
 「娯楽性」が1位、「関連性」が3位でした。
 チョコレートが実際に噴き出す様子が動画で良くわかり、なぜ噴き出すのか? について、わかりやすく説明されています。食品を扱った実験の中で、一番高い得点になりました。
■ 審査委員
審査委員長 株式会社八光電機 代表取締役会長 坂原 良一
審査委員
(計 16名)
株式会社八光電機
 営業本部:
専務執行役員 本部長、本部長付 課長、大宮支店長、東京支店 課長、大阪支店 主任
 生産本部:
上席執行役員 第一開発部長、第一開発部 課長、第一開発部 主任、第一開発部 係長、第一開発部員(2名)、TPM部員(2名)、CPTT部員(2名)
株式会社八光興発
業務部 次長
■ 審査基準
評価項目 評価要素 配点
表現力 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか 20
娯楽性 楽しめる実験か 10
関連性 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか 10
独自性 実験のテーマ・内容に独自性があるか 10
効果 新しい知識が示されているか 20