八光熱の実験コンテストの記録
■ 「第9回 八光熱の実験コンテスト」 審査結果
 実験実施10チームのうち、進行が遅れてレポート提出できなかった1チームを除く9チームのレポートを審査し、入賞3チームを決定しました。

所属 (応募時点) 実験メンバー 実験タイトル
実験レポート
1位
(賞金 50万円)
東京電機大学 未来科学部
 ロボット・メカトロニクス学科
 岩瀬・畠山研究室
山崎 正博 電熱製品で綿菓子を作ろう!
 07_実験レポート
2位
(賞金 20万円)
山梨大学大学院
 医学工学総合教育部
 機械システム工学専攻
 武田研究室
遠藤 卓也、天野 慎也、浅利 悠太、
繁松 拓未、青山 敬紀
小さな熱源も見逃さない!水に浮かべるだけの船
 10_実験レポート
3位
(賞金 10万円)
呉工業高等専門学校 専攻科
 機械電気工学専攻 機械系
古久保 佳男 熱で泳ぐ魚ロボット?
 04_実験レポート
敬称略
 進行が遅れた1チームについては、次回コンテストの審査対象とすることにしました。
■ 講評
 残念ながら、1チームの実験が間に合いませんでしたが、9チームの様々な実験を審査対象とすることができました。今回は、食品に関する実験が4チームと多かったのが、全体としての特徴でした。
 良くやった実験、良くできた実験というのがあると思います。良くできた実験については、結果なのでわかりやすいですが、良くやった実験の逆というのは、もっと先までできるんじゃないか? これで終わりなのか? と感じさせるものです。意図したような結果が出なくても、良くやった実験はその過程が、新たな知識または物語として価値があります。入賞した実験については、いずれも良くやった実験だと思います。やった内容が、当初の目的から離れすぎた安易な方向だと、見るひとの興味も失われてしまいますが、やるべきことを地道にやったものは、評価も上がると思います。
 
入賞実験について
1位: 電熱製品で綿菓子を作ろう!
 「娯楽性」と「関連性」が1位、「表現力」と「独自性」が3位でした。
 熱風発生機の熱風で、缶を加熱しながら回し、綿菓子を作ります。しかし、必要な温度と風量は両立せず、作ることができた綿菓子の量はわずかです。綿菓子を作る効果としては小さいですが、こうやればこうなる、というのが良くわかります。世の中、最も効率良くやることだけで成り立ってはいませんので、効率が良くない中身を知っておくことにも意味があります。そういう点で、価値のある実験になったと思います。

2位: 小さな熱源も見逃さない!水に浮かべるだけの船
 「効果」が2位、「娯楽性」と「関連性」が3位でした。
 太陽光のエネルギーを利用して船を動かすという点では、4回目ということになります。形状記憶合金を利用し、わずかな温度差で動かすということで、機械的な構造としてはわかりやすいのですが、温度と使用する合金の特性などから、動く条件をみつけるのがけっこう大変そうです。その過程をレポート後半の文章から読み取るのもなかなか大変なので、一覧で概要が把握できるようになっていると良かったと思います。幸い、動画でわかりやすく説明されていますので、先に動画を見ることをお勧めします。

3位: 熱で泳ぐ魚ロボット?
 「表現力」が1位、「娯楽性」が2位、「効果」が3位でした。
 水に浮かべて動かすという点は、2位の実験と同じですが、教材として実績のある魚ロボットを使っているので、安定して活発に動かすことができています。表現力が1位ということで、レポートと動画から実験過程もわかりやすくなっています。ただ、熱から動力を得るためにペルチェ素子で発電するという部分については、このコンテストでも多く実施されていて新鮮味はなくなっていますし、市販品を使うので掌握できることも少ないので、別のやり方が出てくることを期待したいと思います。
■ 審査委員
審査委員長 株式会社八光電機 代表取締役会長 坂原 良一
審査委員
(計 22名)
株式会社八光電機
 代表取締役社長 児玉 祥路
 営業本部:
専務執行役員 本部長、本部長付 課長、本部長付、大宮支店長、大阪支店 主任、東京支店 課長
 生産本部:
執行役員 第一開発部長、第一開発部 主任、第一開発部員(2名)、第二開発部 次長、第二開発部 係長(2名)、第二開発部員(3名)、TPM部 主任、TPM部員、CPTT部員、管理部員
株式会社八光興発
業務部 副参与
■ 審査基準
評価項目 評価要素 配点
表現力 科学現象や自然現象を、幅広い対象に対して、興味深く表現できているか 20
娯楽性 楽しめる実験か 10
関連性 当社の事業との関連: 電熱製品の、今までにない使い方を提案しているか 10
独自性 実験のテーマ・内容に独自性があるか 10
効果 新しい知識が示されているか 20