No.6 酸・アルカリの加熱

 酸・アルカリは、金属を腐食させますので、水加熱用などのヒーターを使用すると短時間で腐食し、使用できなくなります。

 加熱するためには、専用のヒーター・温度センサーが必要です。次のようにして、耐食性能を向上させた製品です。

  • 耐食性能に優れた材質をシースに使用する。
  • 発熱部表面のワット密度(面積当たりの発熱量)を小さくする。

 また、耐食性能に優れた材質は、不純物(金属成分)が出にくいので、純水の加熱にも適しています。

酸やアルカリに使用して、腐食したヒーター
銅シースのヒーター

ステンレスシースのヒーター

ヒーターの選定には、Q&Aの、シース材質の選定は?(耐食データ)を参考にしてください。

 ■ 特殊薬液用ヒーター

 シースに、耐食性が高い金属の、純チタンを使用したヒーターです。チタンは、海水中での使用にも最適です。
ヒーターシース: 純チタン

適用例: 酸、海水

 ■ アルカリ溶液用ヒーター

 水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)などのアルカリ溶液を加熱するために、ヒーター 表面のワット密度(単位面積あたりの発熱量)を2.5W/cm2と低く設定した、ステンレス製のヒーターです。

ヒーターシース: SUS316L(ステンレス)

適用例: 水酸化ナトリウム

 ■ 特殊薬液用熱電対(フッ素樹脂被覆熱電対)

 酸液などの各種薬品中で使用することができる熱電対です。金属イオンの混入がありませんので、純水中での使用にも適しています。

シース: SUS316シースに、テフロン(PFA)チューブ被覆

適用例: 酸、純水