■ ヒーターについて: ワット密度とは

 上の絵のように、ヒーター発熱部の発熱量が、1平方センチメートル (1cm角)当り、1Wの発熱量のとき、ワット密度は1W/cm2 になります。

 粘度が高い液体を加熱する場合、ワット密度が高いと、ヒーター表面の温度が上がって焼付いてしまいます。こうなると、液体が変質しますし、ヒーターも腐食してしまいます。
 空気中で空焼きする場合も、ワット密度が高いほど発熱部表面の温度が上がります。高温になるほどヒーターの寿命は短くなり、雰囲気によって腐食しやすくなります。

 清浄な水: 7 ~ 10W/cm2  油: 2 ~ 3/cm2  炉内での加熱: 2~4/cm2 程度が一般的ですが、可能な範囲で、できるだけワット密度を小さく設定した方が、ヒーターの寿命が長くなります。