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[基本的なこと]

基本的なこと

Question [疑問点]

 ガスや灯油との比較は?

Answer [回答]

  熱源として、電気とガスや灯油を比較して計算すると、一見、電気のコストはかなり高く見えます。電気と都市ガスの比較では、次のようになります。
電気 都市ガス
a) 料金 1kWh当り、約16円
(120kWhまでの電力量料金)
基本料金を加えると、18円~23円
1m3(11,000kcal)当り、約130円
b) 1kWh 当り

16円
(基本料金含む 18円~23円)

10.16円

c) コンロの効率

約70%
(シーズヒーター式コンロ)

約40%
(ガスコンロ)

d) b / c

22.9円
(基本料金含む 25.7円~32.9円)

25.4円

 1kWh 当りの料金だけで見ると、電気は都市ガスよりかなり高くなっています。しかし、この違いがそのまま現れるのは、室内でガスを燃焼させて暖房する場合など、限られた使用条件のときだけです。もっとも、換気をすると差は小さくなりますが。
 コンロで比較すると、差は小さくなりますし、電気でお湯を沸かすときは、ヒーターを直接お湯の中に入れて更に効率を高くすることができます。
 電気で加熱する場合と、燃焼ガスで加熱する場合のイメージが、下の絵です。  
 水の中だけで発熱し、100%の熱が水に伝わる。
 水を加熱した燃焼ガスは、外に捨てる必要があるので、熱が逃げる。
 電気で加熱したときは、水に100%の熱が伝わり、損失は、水から外に伝熱する熱量だけです。
 ガスや灯油の燃焼ガスで加熱すると、水を加熱した後の燃焼ガスを、外に逃がす必要がありますから、熱の損失が大きくなります。100℃の物体を加熱するには、最低でも100℃の燃焼ガスを逃がす必要があることがわかりますので、高い温度で加熱するほど、効率が悪くなります。  
 この他に、電気の加熱には、次のような特長があります
  • 必要な部分だけを、加熱できる
  • 真空や不活性ガスなど、特殊な雰囲気も加熱できる
  • 精密な温度制御ができる
  • 急速加熱ができる
  • 燃焼による生成物がないので、クリーン
  • 炎がなく、安全