LABORATORY熱の実験室

 
熱の実験室-新館
第33回 塩カルシートを作ろう
5ブロックの実験メンバーが交代で担当します
実験実施: 2012年2月、 実験担当: 第5ブロック

 1. はじめに

 塩カル(塩化カルシウム)は、簡単に入手可能で、撒くだけで融雪剤や凍結防止剤の効果が得られるとても便利なものです。しかしながら、溶けた塩カルが乾燥して道路に固まってしまったり、周辺の植物などにも影響が及ぼすなどの問題もあります。
 そこで、溶けた塩カルを回収して、乾燥させる事で再生し、繰り返し使用できる『塩カルシート』を製作してみることにしました。

 2. 実験

実験(1)
 実験に使用するもの
・塩カル ・ビーカー ・プラスチック容器
・ホットプレートDEMO(HHP3015) ・冷蔵庫 ・氷、水道水
 実験方法

写真1.(塩カルの再生確認実験方法)
 溶けた塩カルを乾燥させることで、再生することが可能であるかを確認するために、塩カルを水に溶かした後、ホットプレートで加熱して水分を蒸発させ、析出物を回収する(写真1)。プラスチック容器に水を張り、一晩冷蔵庫の中に保管して氷を作る。でき上がった氷の表面に回収した析出物10gを撒いて、冷蔵庫の中に保管して、氷が溶けるか確認する。比較のため、同じ方法で作った氷の表面に、新品の塩カル(10g)を撒いた容器も一緒に冷蔵庫に保管する。
実験(2)
 実験に使用するもの
・塩カル ・不織布袋(市販品) ・水切りネット(市販品)
・コンテナ(プラスチック製) ・トレイ(金属製) ・雪

写真2.(塩カル入り袋の設置状況)
 『塩カルシート』製作するに当たり、シートの選定をするため、コンテナおよびトレイに雪を敷き詰め、その上に塩カルを詰めた不織布袋(2袋)と水切りネット(1袋)を置き、経過を観察する(写真2)。コンテナには不織布袋と水切りネットを置き、トレイには不織布袋を置いた。

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